『バクマン。』キャラブックの『キャラマン。』が意外に面白かった件

先日、『バクマン。』11巻と同時に、『バクマン。』キャラブック『キャラマン。』が発売されました。
11巻の書評の参考になればと買ったのですが、「どーせアニメ化に便乗したこれまでの寄せ集めのファンブックだろ?」とトニオの店でプリンを目の前にした億泰のようなヒネた態度で読みましたが、ごめんなさい、スライディング土下座して謝ります。
意外や意外、けっこう内容盛りだくさんで楽しめました。
というわけで11巻書評の前に、『キャラマン。』の内容をご紹介してみることにします。

表紙

描きおろしの表紙ですが、裏面が凝っています。

なんと作中作「PCP−完全犯罪党−」のコミックス表紙。作者コメント含め結構本格的です。

イラストギャラリー

巻頭カラー時のイラストやこれまでのコミックス表紙(ロゴなし)など、小畑健の美麗な絵が満喫できます。

キャラクター紹介

バクマン。』キャラクター紹介です。各キャラごとに年表や相関図がまとめられてます。
こうしてみると結構キャラクターいますよね。
ただ、中井さんの紹介が・・・

。・゜・(ノД`)・゜・。

作品紹介

作中作のマンガ紹介です。
単なるマンガ紹介だけではなく、作者(もちろん、『バクマン。』内の登場人物のことです)インタビューや「PCP」の「完全犯罪募集」といったウソ企画、はたまた実際にジャンプに掲載されているていの「ウソ予告」などもあり、これまた結構凝ってます。

ウソ企画

バクマン。』内のキャラクターたちの「座談会」や架空の「巻末コメント」、作中作「グラサンピッチャー」のネームなどなど。*1
「巻末コメント」では「疑探偵TRAP」休載時の他の先生方のコメントなど、『バクマン。』内のストーリーに即したものになっています。
亜城木夢叶、新妻エイジ、蒼樹紅などいつものメンバーでの架空座談会。
顔のところを自画像で隠すなどこれまたそれっぽいのですが、

蒼樹さんはもうちょっとおっぱいが大きいほうが・・・ゲフンゲフン。

資料集

作中年表や用語集、作者インタビューなど、これまでの雑誌でのインタビューと若干かぶるところのありますが、なかなか面白かったです。
大場先生への質問。

Q.『バクマン。』ファン、並びにマンガ家を目指す後進の人たちに向けて、何かメッセージをお願いします。
A.きっと『バクマン。』みたいにはなかなか上手くいきません。『バクマン。』はマンガ(フィクション)なので、そこそこ上手く事が進んでないと人気が取れないんです。そこのところを理解していただいて許してください。

大場ェ・・・

その他

赤マルジャンプなどに掲載された番外編4コマやジャンプに連載された「ラッコ11号」なども収録。おそらく本編のコミックスで収録されないので貴重だと思います。



というわけでひととおり内容のご紹介をしてみました。
マンガ家マンガという特徴を最大限に活かしたキャラブックであり、遊び心が満載です。
フジモリはこういう小ネタ満載の本は大好物でしたので、思ったより楽しむことが出来ました。
結構ボリュームもありますし、『バクマン。』好きな人なら楽しめること請け合いの一冊だと思います。
バクマン。 1 (ジャンプコミックス)

バクマン。 1 (ジャンプコミックス)

*1:開き直ったのか、完全に「ガモウ」の絵柄ですが・・・