2011年の競馬を振り返る

中央競馬G?レース 2011総集編 [DVD]

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 2011年のJRA賞が発表となりました。
「2011年度JRA賞」決定!年度代表馬はオルフェーヴル号!
 古きを温め新しきを知るためにも2011年の競馬を振り返り、2012年の競馬界について思いを馳せてみたいと思います。

年度代表馬 オルフェーヴル

 文句なしの受賞です。
 三冠を圧倒的な強さで制したあとに有馬記念でも古馬を撃破。四冠獲得で、最優秀3歳牡馬との同時受賞となりました。
 ステイゴールド産駒の三冠馬、と現役当時応援していたフジモリとしても感慨深いところがありますが、オルフェーヴルがこれまでの三冠馬と違うのは「大敗を経ながらも三冠馬になった」という点。
 あえて言うならナリタブライアンも2歳当時は勝ったり負けたりでしたが、やはり同世代に何回か負けていながらも覚醒したかのように破竹の連勝で大舞台を制すところは凄いの一言です。
 そしてまた、これだけ強い馬でありながらも先ほど述べたように「無敗」ではないため、マスコミたちが「スター」にしにくい、という点が面白いと思います。これだけ強い馬でありながらも「勝ち続けることが使命」のスターホースのプレッシャーとは無縁に、この馬に合ったローテーションを組めることは大きいと思います。
 2012年度は春の天皇賞から凱旋門賞を見据えたローテーションが予定されています。個人的には一昨年のナカヤマフェスタもそうですが、ステイゴールド産駒は外国の競馬場と相性がよいと思いますので、大舞台での活躍を期待したいと思います。

最優秀2歳牡馬 アルフレード 最優秀2歳牝馬 ジョワドヴィーヴル

 牡馬は朝日杯FSを制したアルフレード牝馬阪神JFを制したジョワドヴィーヴル
 毎年思いますが、2歳についてはレースが限られていますので選考する意味あるのかなぁなどと感じたり。
 牡馬はアルフレードアルフリード(byアルスラーン戦記)とごっちゃになります(笑))。シンボリクリスエス産駒での初めてのG1制覇ですが、朝日杯FSそのものはクラシックと直結しないイメージ。むしろラジオNIKKEI杯を制したアダムスピーク東スポ杯を勝ったディープブリランテなどディープインパクト産駒の当たり年だったといえます。
 牡馬クラシック戦線はまだまだ混戦状態。年明けデビュー組も含め、今年は「1強」ではなく群雄割拠のレベルの高い戦いが期待できそうです。
 逆に、牝馬はまさに「1強」。1戦1勝のジョワドヴィーヴル阪神JFを制し、2012年のクラシック戦線はこの馬を中心に動いていくことでしょう。こちらもディープインパクト産駒ですが、年明けのシンザン記念を制した牝馬ジェンティルドンナディープインパクト産駒。ほんと、2年目にして当たり年ですね。

最優秀3歳牡馬 オルフェーヴル 最優秀3歳牝馬 アヴェンチュラ

 オルフェーヴルについては文句なしの結果。あとは、古馬戦線でこの馬以外の3歳馬(現4歳馬)がどのように勢力図に食い込んでいくかが要注目です。
 そして牝馬アヴェンチュラ。昨年の今頃は「レーヴディソールの3冠かなぁ」などと思っていましたが、骨折により無念のリタイア。そして逆にレーヴディソールが完勝した阪神JFで骨折したアヴェンチュラが3歳最優秀牝馬に。まさに人間万事塞翁が馬ですねぇ(←うまいこと言ったつもり)。

最優秀4歳牡馬 ヴィクトワールピサ 最優秀4歳牝馬 ブエナビスタ

 「今年は古馬G1の勝ち馬全部違うし、最優秀4歳牡馬の選定は難しいだろうなぁ」などと思っていましたが、2011年はドバイWCがあったんですよね。震災直後ということもあり、かなり記憶のかなたでした。
 ドバイでの日本馬ワンツーは震災直後の日本に勇気を与えた出来事であり、またヴィクトワールピサをはじめとする(当時)4歳馬の活躍は今後数年間の古馬戦線のレベルの底上げを約束してくれることでしょう。
 「横綱オルフェーヴルvs「大関」4歳(現5歳)勢という図式がどう動いていくのか、これまた非常に楽しみです。
 そして牝馬ブエナビスタ。G1勝利こそ1勝のみでしたが、古馬戦線をひっぱってきたこの馬の実績からすれば当然の結果でしょう。お疲れ様、の一言です。
 そして古馬牝馬戦線は今年は本命不在の大荒れが予感されます。予想も難しくなるとは思いますが、アンテナを広げてしっかりと「遅れてきた大器」または「古豪の復活」を見極めたいところですね。

最優秀短距離馬 カレンチャン

 春秋のG1ですべて勝ち馬が異なる混戦でしたが、夏のスプリント戦線で活躍したカレンチャンが受賞。
 近年、タイキシャトルデュランダルのようなマイルとスプリントの両刀プレイヤーが少なくなりましたが、2012年はどうなるのか、予想家にとっては悩ましい戦国時代が続きそうです。

最優秀ダート馬 トランセンド

 これまた、文句なしの受賞です。
 フェブラリーSジャパンカップダートの2冠を制し、ドバイでも殊勲の銀。
 今年も再びドバイで勇姿を見られると思いますが、「地方の勇」スマートファルコンとの対決含め、ダート戦線も非常に面白いです。



 というわけで2011年のJRA賞を振り返りながら総括をしてみました。
 3.11の震災の影響は大きく、一時期は競馬の継続そのものも危ぶまれましたが、なんとか2011年の競馬が無事終わりました。2012年もまた、福島競馬場の存続や全体賞金の削減など暗い話題が多いなかの1年となりそうですが、ドバイや凱旋門、そして新たなスターホース誕生など明るいニュースを期待したいなぁ、と思っています。
 余談ながら、2011年のフジモリの予想についても反省を。
 有馬記念結果でも報告しましたが、年間収支も23戦3勝4分16敗、投資金額228,300円、回収金額813,220円、回収率365.2%と勝率は少ないながらもスポーツ紙の予想家に引けをとらない結果を残せたなぁ、と自画自賛
 2012年もこの勢いをキープしながら、予想を続けていきたいと思います。
 そして新年恒例の年間GI予想。ちなみに、昨年は4勝でした。
2010年の競馬を振り返る

 フェブラリーS トランセンド
 高松宮記念 カレンチャン
 桜花賞 ジョワドヴィーヴル
 皐月賞 アドマイヤブルー
 天皇賞(春) オルフェーヴル
 NHKマイルC アルフレード
 ヴィクトリアマイル アパパネ
 オークス ジョワドヴィーヴル
 ダービー ディープブリランテ
 安田記念 エイシンアポロン(雨の場合)
 宝塚記念 エイシンフラッシュ
 スプリンターズS 外国の馬
 秋華賞 ジョワドヴィーヴル
 菊花賞 ワールドエース
 天皇賞(秋) ルーラーシップ
 エリザベス女王杯 スノーフェアリー
 マイルCS グランデッツァ
 ジャパンカップ オルフェーヴル
 ジャパンカップダート トランセンド
 阪神JF ディープインパクト産駒
 朝日杯FS アグネスタキオン産駒
 有馬記念 オルフェーヴル

 年末はこの結果を振り返りながら美味しいお酒を飲みたいですね。
 それでは、皆様の2012年のよき競馬ライフを祈願して・・・。