2012年の競馬を振り返る

大変ゆっくりしてました。2012年のJRA賞の振り返りとともに昨年の競馬を回顧し、2013年について諸々と思いを馳せてみたいと思います。
4冠牝馬ジェンティルドンナが2012年の年度代表馬に選出!

年度代表馬 ジェンティルドンナ

妥当といえば妥当ですが、もっと競るかと思っただけにこの結果は意外でした。
ジェンティルドンナ 256
ゴールドシップ     21
オルフェーヴル     11
ロードカナロア     1
牝馬3冠+凱旋門賞2着馬を撃破しJC制覇という点が評価されたのですが、古馬G1を制覇したぶんこれまでの牝馬3冠に対する評価とはやや毛色が異なるという感じですね。
彼女の強さは勝負根性。圧巻は秋華賞の競り合いとJCのタックルにもひるまない最後の直線の攻防。
「速い」というよりは「強い」牝馬だなぁ、という印象です。
とはいえ、牝馬3冠馬は過去、古馬になって失速することが多いのも事実。
JCの1戦だけで最強牝馬論争に名前を連ねるのはまだ時期尚早かと思います。
今年一年が正念場。それでも、3冠馬を破った3冠馬として名を上げてほしいですね。

最優秀2歳牡馬 ロゴタイプ 最優秀2歳牝馬 ローブティサージュ

牡馬は朝日杯FSを制したロゴタイプ牝馬阪神JFを制したローブティサージュ
最優秀2歳牡馬は競る相手にラジオNIKKEI賞馬が挙げられるというのも込みでお約束な結末でした。
ロゴタイプローエングリン産駒という渋い血統。そして今年の牡馬クラシック戦線では有力なディープインパクト産駒、ステイゴールド産駒があまりいないというまさに混戦模様。
いまのところエピファネイアの1強のように見えますが、シンボリクリスエス産駒という点と鞍上が福永という点でまだまだ混戦だと思っています。まずはエピファネイアが始動する弥生賞が要注目です。
そして牝馬は更に混戦。クラシック前哨戦でだいたいの勢力図がはっきりしますが、阪神JF1番人気コレクターアイテムは惨敗と益々混戦模様。ローズSの結果次第では、桜花賞での伏兵に目を光らせなければいけないですね。

最優秀3歳牡馬 ゴールドシップ 最優秀3歳牝馬 ジェンティルドンナ

両方満票での決着。ダービー馬ディープブリランテがテラカワイソス。
とはいえ、ゴールドシップは2013年の古馬戦線を引っ張るまさに「現役最強馬」に最も近い位置にいる馬だと思ってます。
菊花賞有馬記念で魅せた「超」ロングスパート。天皇賞春でもその強さにしびれて憧れてみたいですねぇ。

最優秀4歳牡馬 オルフェーヴル 最優秀4歳牝馬 カレンチャン

こちらは票は若干割れたものの、個人的には納得の結果。
オルフェーヴルは2013年前半は宝塚記念まで文字通り「迷走」でしたが、宝塚記念勝利、凱旋門賞もあわやの2着。
最後の直線の途中まで視聴者に夢を見せたこと、そして最後の最後の脱力はいろいろな意味で競馬史に残るレースだと思います。
オルフェーヴルゴールドシップと2013年はステゴ産駒の2頭が引っ張っていくのでしょうね。
6歳世代もまだまだ存在感を見せますし、4歳世代も役者が顔を出し始めました。
こういう各世代の層が厚い古馬戦線というのは久しぶりな気がしますので、今年の競馬は非常に楽しみです。
そして牝馬は惜しくも短距離GI3連覇ならずのカレンチャン。かわいい名前とは裏腹に牡馬顔負けの走りを魅せてきました。
牡馬と違って古馬牝馬戦線は微妙な混戦。4歳世代がどれだけ頭角を現すか、VMまでの前哨戦が楽しみです。

最優秀短距離馬 ロードカナロア

そしてスプリンターズSカレンチャンを下し世代交代を示したロードカナロアが最優秀短距離馬。
返す刀で香港スプリントを制し、まさに名実ともに「最優秀短距離馬」となりました。
阪急杯から始動ですが、この馬こそ前人未到の短距離GI3連覇という金字塔に最も近いのではと思います。
歴史に残る名スプリンターとして、2013年の活躍を期待します。

最優秀ダート馬 ニホンピロアワーズ

JCDでの活躍が評価され、ニホンピロアワーズが受賞。
馬主と騎手との絆やなど、走り以外でも非常に心温まるエピソードを持つ馬ですが、実力自体もある馬。
ニホンピロアワーズとは (ニホンピロアワーズとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
2013年、人馬ともに飛躍を期待したい一頭です。
とはいうもののダートはトランセンドスマートファルコンが引退し、こちらも混戦模様。
まずはフェブラリーSで今年のダート戦線を占いましょう。



というわけで2012年のJRA賞を振り返りながら総括をしてみました。
オルフェーヴル凱旋門賞ジェンティルドンナのJC制覇、そしてゴールドシップ有馬記念制覇と話題性に富んだ1年だったと思います。
競馬というのは良いレース、良いライバル関係など「ドラマ」によって面白さを増す一面があります。
そういう意味では、一昔前の最強世代である6歳世代、オルフェーヴルの5歳世代、そして新たに最強世代に名乗りを上げるゴールドシップジェンティルドンナの4歳世代による激しい戦いが予想される2013年は、まさに「熱い勝負」が繰り広げられる「熱い一年」になるのでは、と予想します。
ドバイや凱旋門賞など海外でのレースでの日本馬の活躍や国内の大レースでの最強馬同士の激突など、どのレースも目が離せない、競馬ファンにはたまらない1年になればよいなぁ、と願ってやみません。
 そしてこちらも恒例の余談、2012年のフジモリの予想への反省を。
 有馬記念結果でも書きましたが、年間通しては22戦6勝1分15敗、投資金額220,000円、回収金額201,680円、回収率91.7%と前半の大きな負債を後半で返した形になりました。
 2011年が超特大ホームランを飛ばした結果2012年前半はフォームが崩れまくり、後半でようやく自分のフォームを取り戻したという感じです。2013年は回収率100%オーバーを目指して頑張っていくショゾンでございます。
そしてこれまた恒例の年間G1予想。ちなみに、昨年は2勝でした。。。
2011年の競馬を振り返る - 三軒茶屋 別館

フェブラリーS ワンダーアキュート
高松宮記念 ロードカナロア
桜花賞 レッドオーヴァル
皐月賞 エピファネイア
天皇賞(春) ゴールドシップ
NHKマイルC コディーノ
ヴィクトリアマイル ヴィルシーナ
オークス ローブティサージュ
ダービー エピファネイア
安田記念 カレンブラックヒル
宝塚記念 ジェンティルドンナ
スプリンターズS ロードカナロア
秋華賞 クロフネサプライズ
菊花賞 エピファネイア
天皇賞(秋) ジャスタウェイ
エリザベス女王杯 ヴィルシーナ
マイルCS カレンブラックヒル
ジャパンカップ オルフェーヴル
ジャパンカップダート ローマンレジェンド
阪神JF ディープインパクト産駒
朝日杯FS シンボリクリスエス産駒
有馬記念 ゴールドシップ

昨年よりも一つでも上の的中で年末は美味しいお酒を飲みたいです。
それでは、遅ればせながら皆様の2013年のよき競馬ライフを祈願します。