2013年の競馬を振り返る

有馬記念金杯競馬ファンにとっては息つく暇もなく2014年に突入しましたが、2013年の年度代表馬も発表されましたので毎年恒例、各部門を振り返りながら昨年一年の競馬シーンを振り返ってみたいと思います。予想戦績については聞かないで。
2013年度JRA賞発表 年度代表馬はロードカナロア

年度代表馬 最優秀短距離馬 ロードカナロア

これは文句なしの受賞でしょう。
国内外のGIを4連勝、前年からあわせてGI6連勝、香港スプリント連覇、カレンチャンサクラバクシンオーも成しえなかった国内スプリントGI3連勝とまさに前人未到の記録のオンパレード。ベストパフォーマンスが引退レースだったり、初マイルの安田記念を完勝したり、香港での呼び名が「龍王」だったりと、とにかく「凄い」の一言。個人的には馬群を割ってぐんぐん伸びた2013年のスプリンターズSが圧巻でした。
非SS種牡馬としての需要も高そうで、現役時代も種牡馬時代も歴史に残っていく名馬だと思います。

最優秀4歳以上牡馬 オルフェーヴル

最優秀4歳以上牝馬 ジェンティルドンナ

最優秀4歳以上牡馬と年度代表馬が異なるというのは、日本的というかなんというか。
そんなんだったらエルコンドルパサースペシャルウィークグラスワンダーの年のゴタゴタはなんだったのさぁ、と思わず愚痴をこぼしたくなってしまいますが、ぐっとこらえて。
3冠馬凱旋門挑戦、2年連続2着、グランプリ3勝とこの馬もまた歴史に残る名馬であることは確か。
そのやんちゃな性格や、ロードカナロアと同じく引退レースで最大のパフォーマンスを見せるところ、母父メジロマックイーンと全く同じ戦績(21戦12勝 [12-6-1-2])などエピソードに事欠かないオルフェくんですが、ロードカナロアと同じく第二の馬生での成功を祈りたいと思います。
そして最優秀牝馬ジャパンカップを勝ったジェンティルドンナ。GIレース(1,1,1,0)、ドバイGI2着と安定した成績を残しました。来年もドバイから同じローテーションかとは思いますが、オルフェが引退した2014年では実質トップクラス(トップでは言いづらい)のこの馬の動向に注目です。

最優秀3歳牡馬 キズナ

最優秀3歳牝馬 メイショウマンボ

最優秀3歳牡馬は、まあ妥当なところでキズナに決まりました。成績でいえば3冠レース皆勤賞で(1,2,0,0)のエピファネイアに軍配が上がるでしょうが、やはりダービーホースという重みがあります。ダービーは現地観戦しましたが、「ユタカコール」がものすごかったです。また、凱旋門賞でも武豊を背に「父ディープインパクトのリベンジ」というドラマと夢を見せてくれた、そういった「騎手込みで」、最優秀3歳牡馬に選ばれた部分もあるのかなと思います。
最優秀3歳牝馬は、成績からすると衆目一致、しかし昨年の今頃はもとよりオークスが終わった時点でも予想している人は少なかったでしょう、メイショウマンボが受賞です。
2013年終わってみれば、エリザベス女王杯も含めまさに1強。エリ女やJCで現4歳牝馬の強さが世に広まりましたが、この馬も古馬戦線トップクラスの仲間入りでしょう。今後のローテーションに注目ですが、個人的には天皇賞春に出ても面白い馬だと思います。

最優秀2歳牝馬 レッドリヴェール

2歳部門は、特に波乱もなく年末のGIを制した2頭に。
牡馬部門を制したアジアエクスプレスですが、初芝の朝日杯を勝利しましたが今後のローテーション含めクラシック路線からはやや外れますし、クラシック戦線に直結するラジオNIKKEI杯は人気薄馬の勝利と、3歳牡馬戦線はまだまだ混戦模様です。一方の牝馬路線は有力無敗馬同士がぶつかった阪神JFで無敗馬がワンツースリー。この上位3頭は世代トップであり、牡馬戦線に殴りこんでもそん色ない実力だと思います。
最優秀2歳牝馬レッドリヴェールは須貝厩舎、ステイゴールド産駒ということもありゴールドシップの後継者になりそうな予感。ローテーションが気になりますが、有馬記念に出たら本命を打ちます。牡馬クラシックや古馬戦線など、2014年は3歳牝馬を中心に動くのかな、と期待込みで予測しています。

最優秀ダートホース ベルシャザール

最優秀ダート馬は・・・うーん・・・。なんというか、地方GIがこれほどまでにないがしろにされているのかとややショック。
ジャパンカップダートでミソがついたとはいえ、ホッコータルマエの実力は歴代名馬に引けを取らないレベルだと思うのですが。もちろん、ベルシャザールはダート界の新星登場という感じで2014年の活躍に期待するのですが、それでもなぁ・・・。
【ご参考】netkeibaコラム「2013年JRA賞について」

ベルシャザール陣営からして、これは、晴天の霹靂ではないかと思える。陣営は互いの成績も、競走体系も知っているから、決して心から喜ぶべき受賞とは思わないはずである。ホッコータルマエと、ベルシャザールは世界のランキングからして異なるのである。

2013年は短距離戦線ではロードカナロア、中長距離戦線ではオルフェーヴルが話題を集めた1年でした。
特にオルフェーヴルキズナが出走した凱旋門賞では悲願の制覇なるか、という希望、そしてトレヴという世界の壁による絶望をあじわった一番の最大の盛り上がりイベントだった気がします。
一方でこの2頭のスターホースが抜ける2014年の古馬戦線は混戦が予想されるでしょうし、注目の3歳馬たちの活躍に期待したいです。



そして恒例の余談、2013年のフジモリの予想への反省を。
年間通しては22戦5勝17敗、投資金額220,000円、回収金額99,790円、回収率45.4%と大スランプの一年でした。的中数は2012年と同じなのですが、配当が堅めのものしか当たらず回収率が低いというひよった結果になっているのが一因です。
2012年後半で固めたフォームが崩れ、崩れたまま一年終わったという感じです。
生活リズムが変わってじっくりと予想する時間がなかったりと言い訳ばかりが先に立ちますが、これもまた競馬。
2014年は回収率にこだわった予想をしてみようと決意を新たにしております。
もう一つの恒例行事、2014年のGI全予想は別記事にて。
それでは、みなさん2014年もよい競馬ライフを。