私的チューバ娘ランキングベスト5

最近読んだ音楽漫画や小説で目立ったのがチューバを吹く少女。通称チューバ娘。*1
というわけで、独断と偏見でチューバ娘ベスト5をご紹介してみたいと思います。

第5位 鈴杉冬美(『うらバン!』)


漫画『うらバン!』の主人公です。
ちっちゃかわいい浦和泉高等学校吹奏楽部のマスコット的存在。
普段はつっこみ役ですが、恥ずかしくなると(物理的に)ちいさくなってしまうというまさに「小っちゃいってことは便利だねっ(キャラの立ち位置的に)」を地でいくチューバ娘です。
しかしながらまだまだチューバの良さを悟っていないあたりが残念。今後の成長に期待です。
都桜和『うらバン! 浦和泉高等学校吹奏楽部』芳文社 - 三軒茶屋 別館

第4位 遠藤舞花(『小桧山中学吹奏楽部』)


漫画『小桧山中学吹奏楽部』の登場人物です。
本編ではチューバを吹いている画面が1コマしかなく、総登場数も少ないレアキャラではありますが、小5からチューバを吹いている筋金入りのチューバ娘。しかも巻末キャラ設定の「1年部員のリーダー格でしっかりサワヤカ姉御系。責任感が強く先輩部員の信頼が厚い」という記述にグッときました。たぶんその姉後肌が慕われて部長に推薦されるんだろうなぁとか思わず妄想してしまいましたよ!
米根真紀『小桧山中学吹奏楽部』ラポートコミックス - 三軒茶屋 別館

第3位 桜井千砂(『放課後ウインドオーケストラ』)


漫画『放課後ウインドオーケストラ』の登場人物です。
個性派ぞろいの千代谷高校吹奏楽部のメンバーのなかでも名脇役として存在感を持っているまさに「チューバ娘・オブ・チューバ娘」。重たいチューバを他人に持ってもらったことで「男子に媚びている」と陰口を叩かれて以来、常に自ら運んでいるというド根性に全オレが感動の涙。

背丈が小さいというチューバ娘のフォーマットを守っていながらもグラマラスという変化球なところもポイント高いです。
宇佐悠一郎『放課後ウインド・オーケストラ』集英社 - 三軒茶屋 別館

第2位 主人公(『チューバはうたう』)


小説『チューバはうたう』(瀬川深)の主人公です。
この主人公の「チューバ娘」っぷりについては書評にこれでもかと書いたのですが、生い立ちから生き方から、「これぞチューバ娘!」というスタンスを強く感じます。なぜチューバが好きなのかの理由を他人に言っても理解されないのがわかっているため、一見納得できる耳あたりの良い答えを常に用意しているところなどはマイナ趣味持ちの皆様も共感するのではないかと思います。

ならば、私が、吹いてやる。
私の肺は空気を満たし、私の内腔はまっすぐにチューバに連なって天へと向いたベルまで一本の管となり、大気は音に変わって世界へと放たれるのだ。(P94)

うたえ、うたえ、高らかに。
瀬川深『チューバはうたう mitTuba』筑摩書房 - 三軒茶屋 別館

第1位 山田ひかる(『ひかるファンファーレ』)


第1位は田川ちょこの漫画『ひかるファンファーレ』の主人公、山田ひかるです。
上の4コマに全てが集約されているのですが、チューバ娘の条件である「小さい」「地味(だけど縁の下の力持ち)」「チューバにプライドを持っている」の3拍子を兼ね備えたチューバ吹きです。「キャラの小ささ(とチューバの大きさ)」、「チューバのマイナさ(地味さ)」、「チューバへの愛情(誇り)」と様々な角度からイジられており読者を飽きさせないため、漫画自体も非常に面白いのです。なにせ脇役のチューバ娘を主役に据えているぐらいですし。チューバ娘の魅力を満喫できる1冊だと思います。
田川ちょこ『ひかるファンファーレ』芳文社 - 三軒茶屋 別館



ベスト5とうたったもののフジモリが知っているチューバ娘は上記5人しかいません(笑)。ランキングは気分でつけてますので今後の展開次第で順位が入れ替わるかもしれませんがご容赦ください。というわけで、「他にもこんなチューバ娘がいるよー」という方はご紹介いただければ幸いです。(但し二次元に限る)
フジモリがランキングまでつけてしまうチューバ娘の魅力は何なのか、次回エントリで語ろうと思っていますので引き続きお付き合いお願いします。
チューバ娘に花束を - 三軒茶屋 別館

*1:読み方は「チューバむすめ」。「チューバっ娘」にするとチューバッカみたいだから避けました。はい、どうでもいいですよね。