日本将棋連盟が目指す”公益”って何?

 これ、本当ですか?

 昨年9月、マグロ大会実行委員会は、日本将棋連盟に後援依頼の文書を、例年通り送りましたところ、10月末同連盟より、「後援名義使用」についての文書の中で他団体が運営に関わるのであるならば連盟は後援を再考する内容の文書が、連盟普及推進部 ・普及開発課の名で実行委員会に対し、送られました。そのため、マグロ大会実行委員会は、それに対する考えを返事として出しましたところ、11月に、大会実行委員会の委員が県連において、連盟理事立会いの下、「連盟に反する団体と協賛するならば除名する」と通告を受けました。尚、県連会長は、そのことを知らなかった模様で、そのため、県連の内部でもいろいろと問題となったようです。
将棋工房「御蔵」のブログ : マグロ名人戦で起こった出来事 - livedoor Blog(ブログ)より

 このマグロ将棋名人大会は、何といっても賞品がマグロという話題性があるため、権威とかはともかくとして(笑)、アマチュアの大会にしては比較的知名度の高い大会です。いいですよね、マグロ(笑)。ですが、そんな大会の背景としてこのような事情があったとすれば、かなり問題だと思います。
 日本将棋連盟に問題ありまくりなのは周知の事実です。ちょっとネットを巡回すればしょうもない話題が嫌でも目に付きますが、そういうゴタゴタを扱うのは正直言って面倒くさいので今まで当ブログでは無視してきました。ですが、さすがにこれは疑問に思わずにいられません。
 公益法人制度改革(参考:公益法人制度改革 - Wikipedia)に伴って、日本将棋連盟公益法人への移行を余儀なくされています。公益法人であるからには公益の目的がなければならないわけですが、日本将棋連盟の場合には、文化及び芸術の振興を目的とする事業*1を標榜することになるはずです。ところが、上記リンク先の記事を読む限りでは、アマチュア手弁当で草の根的に行なおうとしている将棋の普及活動を日本将棋連盟が妨害して、結果的に支部のひとつをつぶしたようにしか読めません。これで”文化の振興”とかちゃんちゃらおかしいです。
 つーか、LPSAとの対立とか勘弁してください。いや、別に当事者間で憎しみ合ったり罵り合ったりするのは構いません。それこそ気のすむまでどうぞ。ですが、ファンを巻き込むのは止めて下さい。面倒くさくて仕方がないです。それに、不特定かつ多数の者の利益の増進に寄与するもの*2公益法人の事業には求められるわけですから、その意味でも特定団体を排除しようとしたり、ましてやその件について支部に踏み絵を踏ませるような真似をするのはおかしいでしょう。
 このように見てきますと、「日本将棋連盟公益法人を目指しているのって本当なの?」って思われても仕方がないですが、これがどうも本気で目指しているらしいのです。

 米長会長公益法人になると税金面で優遇されたり財産も持てます。一般社団法人だと相当に厳しいので、どうしても公益でないと困るのです。公益とは特定の人だけのためでなく、広く国民のために役立つこと。プロ棋士のみが得をする、利益を享受する等は認められない」
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20080730-OHT1T00099.htmより

 日本将棋連盟が目指す”公益”っていったい何なのでしょうね?