テレビドラマ『ハチワンダイバー』第10話感想

 ……非常に残念な出来でした。
 どこの美味しんぼだどこの海原雄山だとは思いましたが、まあそんなもんでしょう。ストーリーなんてどうでもいいです。
 しかし、将棋ヲタ的にはガッカリせずにはいられませんでした。これまでは、盤上の手の説明やそれを指すときの心理状態などが表現されていました。しかし、今回はそういうのが一切ありませんでした。盤面もほとんど映りませんでした。これではまったく面白くありません。
 それに千里眼って何ですか? 千手先まで見通すという意味なら、将棋の指し手なんて平均して110手くらい、長くても200手くらいで終わるのが普通ですから無意味です。1000パターンという意味なら、その程度の読みなど恐れるに足りません。素人将棋ですらもっとたくさんの手を読んでます。そもそも、これまで将棋は奥が深いって散々言ってきたのに、それをたかが千手程度にまとめられてはたまったもんじゃありません。とにもかくにも将棋の扱いが軽すぎます。
 ラストの展開も、こうなると驚くモチベーションすらありません。将棋の駒は取られたら相手のものになるわけですが、そんなことを思ったくらいです。次回が最終回とのことで一応観る予定ではいますが、今回のお話で期待値はどん底です。出るのは溜息ばかりですね……。
 ちなみに、来週は映画『時をかける少女』のあとにハチワンが放映されるわけですが、中静そよ役の仲里依紗は、『時かけ』の主人公・細野真琴の声優でもあります。なので、時かけハチワン仲里依紗の演技を堪能するのも一興でしょう。ってゆーか、ハチワンよりも時かけの方が普通に楽しみになってきちゃいました(苦笑)。



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