羽田健太郎さん死去を悼む

訃報:羽田健太郎さん58歳=ピアニスト
6月2日、作編曲家でピアニストの羽田健太郎さんが死去された。58歳の若さである。
羽田健太郎さんと言えばTV番組「題名のない音楽会21」の司会で有名であるが、フジモリにとっては以前たけいがコラムで書いた「タモリの音楽は世界だ!」の方が印象が強かった。
作曲家としては、アニメでは「超時空要塞マクロス」「名探偵ホームズ」「おねがい!サミアどん」など。ゲームではあのダンジョンRPGの金字塔「ウィザードリィ」や根強い人気を誇るRPG「幻想水滸伝」の音楽を作曲している。
編曲家としても『交響曲イース』の編曲を行なうなど、クラシック、ポップス、アニメ・ゲーム音楽の枠にとらわれない幅広い活動を行なわれていた。
交響曲イース』のCDブックレットにはこんな文章を書かれていた。以下抜粋。

まだ、若い方々も、ゲーム音楽をきっかけにこういうクラッシク音楽に触れる機会が多くなり、音楽の素晴らしさを少しでも感じ取って頂ければと思います。そう言った意味でもこれからこのジャンルでどんどん素晴らしい音楽が生まれてくることを期待しています。

同年にドラゴンクエスト3が発売されたことを差し引いても、実に先見の明があるコメントであった。
しかしながら、こういった実績があるにもかかわらずネット上では羽田健太郎さんが話題に上がることは少ないように思える。(あくまで私見だが)
羽田健太郎さんの早すぎる死を悼むと共に、いわゆる「こちら側の文化」からの彼に対する再評価を願い、筆を置くことにする。合掌。
余談だが、数年前にたけいと行ったコンサートで、羽田健太郎さんのピアノを聴いたことがある。曲は「ラプソディ・イン・ブルー」。のだめによってメジャーになる遥か前のことである。(たけいがこの曲が好きだったのだ)
羽田健太郎さんのピアノは彼の性格と同じく洒脱でポップで、曲と非常にマッチしていたことを思い出した。
【関連】 wikipedia-羽田健太郎
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