合唱人間学(たけいVERSION)

オーケストラ楽器別人間学 (新潮文庫)

オーケストラ楽器別人間学 (新潮文庫)

最近合唱曲にハマっているたけいです。いやーもー、合唱は素晴らしいですね。カヲル君風に言うと、「歌は心を潤してくれる。リリンの生み出した文化の極みだよ」です。
さてさて、私は学生時代オケでトロンボーンを吹いていましたが、その時に読んだ本で「オーケストラ楽器別人間学」というのがあります。内容は、こんな性格の人はこの楽器に向いている。あるいはこの楽器の人はこういう人種が多いといったお話しで、楽器をかじったことのある人でしたら結構楽しめるのでお勧めです。
ここで、にわか合唱ファンになったたけいが大胆にも合唱のパートで同じことに挑戦します。名づけて「合唱人間学(たけいVERSION)」です。ここで本物の歌うたいのフジモリに内容を評価してもらって、もし内容が妥当なものだったら音楽のジャンルは違えど、音域別人間学に昇華できるかもしれませんね。(大袈裟)
そんな訳で以下駄文です。

合唱の各パートをRPGの職業に分類してみた。

パート 職業 特徴
ソプラノ 勇者 良くも悪くも合唱の「顔」。評価もされるが酷評もされるリスクを常に負う。
アルト 僧侶 目立たないが、いなくなると他の3人が非常に困る存在。
テノール 魔法使い 「奇」を好む。わが道を信じる傾向にあり、勇者と度々対立する。
バス 戦士 行動力があるが、時として色んな意味でやり過ぎる。

<選曲編…傾向>

ソプラノ(勇者)
・メジャな曲や合唱界で流行している曲等いわゆる王道と言われる曲を選ぶ傾向にある。
アルト(僧侶)
・自分のパートの実力と照らし合わせ冷静に判断する。「可能であれば是。不可能であれば否。」
テノール(魔法使い)
・メジャな曲を嫌う傾向があり、玄人受けするマニアックな曲を選びたがる。
バス(戦士)
・バスにとってオイシイ曲が1曲入った時点で急におとなしくなる。最初に決まる1曲はバスからのリクエストになることが多い。

<選曲編…ある日の日記>

バス(戦士)が「とにかくこの曲を入れてくれ!」と大騒ぎをする。他の3人は辟易してとりあえずその1曲を採用する。その後、バス(戦士)は急に大人しくなりあとは成り行きに任せる。
難解なマイナ曲を提案するテノール(魔法使い)とソプラノ(勇者)及びアルト(僧侶)が対立する局面が多々見られる。
ただし、アルト(僧侶)が「否」と答える曲については他の2名は簡単に提案を取り下げるが、テノール(魔法使い)とソプラノ(勇者)が対立すると会議が長引く傾向にある。

パート練習編…傾向>

ソプラノ(勇者)
・もっとも活気がある。聞き覚えの嫌いはあるが初回からそこそこのレベルに達する。
アルト(僧侶)
・可もなく不可もなく。淡々と。
テノール(魔法使い)
・音階的に難解な部分が多いパートのため練習が難航する。が、当人たちはその難解さを結構楽しんでいる。
バス(戦士)
・おいしい部分をひたすら練習。他の部分は後回し。

パート練習編…ある日の日記>

練習時間ではテノール(魔法使い)が一番多い。ついでアルト(僧侶)、ソプラノ(勇者)と続く。
バス(戦士)はパート練習をサボる傾向がある。
バス(戦士)は合奏で痛い目にあってからパート練習を本気で実施する。ただし、このときの集中力は他の3人をしのぐ。少年時夏休みの宿題を最終日にやる人間の集団と考えて良い。
ソプラノ(勇者)は一聴するとほぼ完璧に仕上げてくる。が、良〜く聴くと怪しい個所が含まれる。ただ、当人達は意に介していない。(合奏でテノール(魔法使い)と対立する遠因となる)
アルト(僧侶)及びテノール(魔法使い)はパート練習だけでは正直判断が難しい。正直、合っているのか間違っているのか分からないような仕上がり。ただし、合奏に入ると意外にも最初から完成度が高く練習時間に見合ったいい仕事をする。



<合奏編>
<演奏会編>
<打ち上げ編>
に続く。