ここからホントの別館号外さんちゃ0020号@アイヨシ

 SOS団から2回目のメルマガが来たのでビックリ。フジモリが下の記事で書いているサイト消失の件にも触れられてます。相変わらず芸が細かいですね(笑)。
 『ハチワン』についてはコミックスが出たら随時取り上げることにしたいと思ってますが、今週分を読んで感心したことがあったのでちょっとだけ。
 作中で藤井システムの基本図が出ています。その盤ですが、よく見ると真ん中に線の入った盤上、つまり折りたたみ式の将棋盤の上で再現されてます。これは非常に奥ゆかしくも意味深な工夫だと思います。
 藤井猛という一人の天才が生みだした藤井システム。当初はプロでも指しこなすことは至難とされ、ましてやアマチュアでなど到底指しこなせないものでした。そんな藤井システムもその優秀さゆえに次々と採用するプロが増加し、定跡も整備され、参考書も出るようになりました。そうして、今ではアマチュア間でも広く指されるようになっています。居飛穴を目指すときに藤井システムを無視して組上げようなどと無謀な真似を行なう人は今ではいないと思います。
 そんな藤井システムの一般への浸透度・影響力が、折りたたみ式という手軽でもっとも一般的な将棋盤によって表現されているのです。これにはちょっと嬉しくなりました。深読みし過ぎじゃね? とか言わないで下さい(笑)。
・関連:ハチワン=081=オッパイと読んでしまう人のための『ハチワンダイバー 1巻』将棋講座
OVA『マルドゥック・スクランブル』制作中止
 これまたビックリ。一体何があったのでしょうね。(ちなみに『マルドゥック・スクランブル』の書評はこちら
竜王戦第7局は渡辺竜王の勝利ー。
 勝敗は五分五分だと思ってたので結果そのものは意外ではありません。渡辺竜王防衛おめでとうございます。ただ、内容についての疑問が盛りだくさんです。前日までの手順もそうですが、封じ手以後の展開も意味不明。佐藤棋聖はなぜ千日手にしなかったのでしょうか? 馬切りから飛車切りという一連の手順も、素人判断ながら暴挙としか思えません。そこではすでに苦しいのかもしれませんが、それでも馬を引いて守っていたらまだまだ難しかったように思うのですが。さっぱり分かりません。専門誌の解説待ちです。
 とても見応えのある七番勝負でした。シリーズ通して見ると、3局目が大きかったように思います。それまで2連勝だった挑戦者がいくつもあった勝ち筋を逃し、その一瞬のスキに渡辺竜王が見事な寄せで逆転勝ちし、そこから逆に3つ返して今回の防衛となりました。一局の逆転がシリーズの逆転につながったと思います。やはり将棋は逆転のゲームですね。