号外さんちゃ988号@フジモリ
楽しかった日々はいつか過ぎ去っていく。
でも決してなくなりはしない。
心の中にはずっと残るんだ。
映画「時をかける少女」観てきました。
紺野真琴17才は平凡な女子高生。仲のいいクラスメート、津田功介、間宮千昭と、交際というのでもない、のんびりとしたのんきな関係を保ちながら日々を過ごしている。
真琴は、あるきっかけから「今」から過去に遡ってやり直せる力、タイムリープ能力を持ってしまう。大好きなものはいくらでも食べられるし、いやなトラブルも即解決!ばら色の日々のはずだったのだが、ある日、千昭から思わぬ告白を受けた真琴は狼狽のあまり、その告白をタイムリープで、強引に無かったことにしてしまう。
いつまでも3人の友達関係が続けばいいと考えていた真琴の望みは、タイムリープでかえってややこしく、厄介な状況に…。という話。
ネット界隈で絶賛されており、実際フジモリが観たときも立ち見が出るほどの盛況でした。(客層は偏ってましたが)
確かに皆さん絶賛するのも頷けます。というか凄く良かったです。
観客を1秒たりとも中だるみさせない、全編を通して溢れる疾走感。
フジモリのような(笑)擦れた人間でも許容できる爽やかさと透明感。
タイムリープと言うSF要素が含まれているのにSF作品と意識させない、それでいて伏線と驚きが盛り込まれたストーリィテリング。
どの要素をとっても最高な作品。老若男女、誰にでもオススメできる映画です。
これは、新城カズマ言うところの「単なる良質なエンタテイメント=ゼロ・ジャンル」そのものなのではないでしょうか。
フジモリが今年接したエンタテイメント作品の中で文句無くNo1の作品です。たぶんまた観に行く。
ちなみに、新城カズマつながりで言うと、「サマー/タイム/トラベラー」を読まれた方はその親和性を感じてもらえると思いますし、「時をかける少女」を観て「サマー/タイム/トラベラー」未読なかたは是非とも読んでほしいです。
夏にはタイムリープがよく似合ふ。
というわけでアイヨシは未読のフジモリのために筒井康隆版「時をかける少女」の書評をネタバレなしで書けば良いと思うよ(横暴)。