片山まさゆき『打姫オバカミーコ』名言集

打姫オバカミーコ (1) (近代麻雀コミックス)

打姫オバカミーコ (1) (近代麻雀コミックス)

片山まさゆき麻雀漫画列伝 - 三軒茶屋 別館
片山まさゆき『打姫オバカミーコ』を振り返る - 三軒茶屋 別館
昨日の記事で片山まさゆき打姫オバカミーコ』について語ってみましたが、今回は蛇足として、作中で登場した「名言」のご紹介を。
「先手 良形 高得点 このうち2条件がそろったら押せ」「後手 悪形 安手 このうち2条件がそろったら引け」(1巻P44)
これを守るだけで押し引きについてはレベルが一つ二つ上がると思います。まさに名言。
「オールドファッションセオリー」(2巻P29)
麻雀の戦術や打ち方にも流行り廃りがあります。
「結果も大事。だがそれ以上に思考過程が大事」(3巻P136)
プロセスを振り返ることで成長できるのは麻雀以外にも共通することです。
「見えない人の手牌を読むより見えてる自分の手牌を失敗しないことの方が何倍も大事だ」(4巻P137)
手出しツモ切りなど思わず人の手牌を見てしまうのですが。。。確かに、まず自分の手牌を十全に打ててこそですよね。
「ミーコ、おまえはばくち打ちじゃない。競技プロだ。その誇りを持て」(5巻P171)
プロとしての誇り。それはどの競技も同じです。
「こういう麻雀でこそちゃんと引ける打ち手が浮き上がれるんだ」(6巻P35)
ネット麻雀での立ち回りについて。これまた押し引きの大事さを語っています。
「大事なのはミスした後のリカバリーだ」(7巻P153)
逆に言うとミスしたときに崩れないことが勝っていくための必須条件なのかもしれません。
「スランプは壁だ 乗り越えるもので迂回するものじゃない」(8巻P20)
これは耳が痛いです。
「ドラ娘になれ!」(9巻P155)
たしかに、あれだけ頑張ってイッツーつくっても2翻。鳴いたら1翻。ドラは1枚で1翻。チートだなぁ(笑)
「一局一局を諦めることが勝負そのものを諦めないことにつながるんだ」(10巻P73)
麻雀は4人のゲーム。ということは25%しか上がる確率はない。残りの75%をどう打つかが大事。
「中ビーム!」(11巻P73)
中ビームとか白ブロックとか最初に言い出したのは誰なのかしら。
「強い打ち手はめったにベタオリをしないし 粘りやしぶとさがあって死んでるようで実は生きている」(12巻P10)
降りているようでテンパイ、というのをみると「強いなー」って思います。
「追えない手順は悔やまない」(13巻P14)
プロセス論その2。後悔と反省は別物。
「エラーをしたあとのリカバリー能力 また不測の事態に後にパニクらず冷静に対応できる能力 強者はまず間違いなくこれを持ってる」(14巻P66)
リカバリー論その2。
「ミーコ 麻雀には勝つより大事なことがある。決勝戦など大事な場所に出られた時その席に座れることに感謝をすること。どんな対局でも対戦相手に敬意を払うこと。牌を大切にあつかうこと。麻雀を思い切り楽しむこと」(15巻P169)
「麻雀を思い切り楽しむこと」これが何より大事なのかもしれません。

他にも多々勉強になる名言はありましたが、ご興味もたれた方は是非ともご一読ください。
初心者から中級者まで楽しみながら巧くなる(はず)、まさに戦術書として最適な麻雀漫画だと思います。