ブローノ・ブチャラティに学ぶリーダー学(その1)
1.はじめに
荒木飛呂彦先生の『ジョジョの奇妙な冒険』が今年で20周年を迎えます。
人間讃歌を歌い続け、われわれ読者を魅了し続け20年。最近では「ジョジョ芸人」など芸能界など著名人も「ジョジョファン」を公言するほど人口に膾炙していますが、まだまだ「ジョジョって何?」という人も多いでしょう。
今回は更なるジョジョ読者の拡大を図り、普段ジョジョを読まないような人たちが多いと思われる層をターゲットにネタ記事を書いてみます。
ジョジョを読まない層といって思いつくのは、ジョジョどころかマンガも読まなさそうな年配の層。会社で言えば経営者、管理職にあたります。
彼らがよく読む本といえばビジネス書。
そこで今回は、「織田信長に学ぶ経営学」みたく「ブローノ・ブチャラティに学ぶリーダー学」という記事を書いてみることにしました。
2.ブローノ・ブチャラティとは?
ブローノ・ブチャラティを知らない人のために、彼の生涯について簡単にまとめてみました。
ブローノ・ブチャラティは1980年9月27日にイタリアのあまり豊かではない漁村に生まれました。
彼が7歳のときに両親は離婚しましたが、彼は父親の元で暮らすことを決意しました。彼は本能的にこの離婚でダメージがあるのは父親だということを知っており、「いっしょにいてやなねばならないのは父の方なのだ」と悟ったからです。
彼の基本的な性格は父親から受け継いだ「やさしさ」です。父親の一途な家族愛が彼の性格の基本を作ったのです。
ブチャラティが12歳のとき、彼の運命を変える大きな出来事が起こりました。
麻薬事件に巻き込まれた父親の命を守るため、殺人を犯したのです。彼と彼の父親の安全を守るため、ブチャラティは若くしてギャングの世界に足を踏み入れました。ギャングの世界で頭角を現した彼は数年して幹部のポルポに気に入られ、チームのリーダーとなりました。
そして彼が20歳のとき、再び運命の歯車が回りだしました。
上司であるポルポの死に伴い、また新たに部下に迎え入れたジョルノ・ジョバァーナの活躍もありブチャラティは幹部に昇格しました。幹部としての初仕事は、ボスの娘であるトリッシュ・ウナをボスの下に送り届けること。しかしそれは、自らの正体を探られたくないボスが自身の手で直接娘を抹殺するためだったのです。
この世の正義と信じていた組織が自身の運命を狂わせた麻薬に手を染め、なおかつボスの悪事に加担させられそうになったブチャラティは組織からの脱退とボスの打倒を決意。ブチャラティを信じて付いていったジョルノをはじめとするチームのメンバーとともにボスの正体を突き止めました。
ボスを打倒する過程で自らの命を失うブチャラティ。しかしながら彼の意思はジョルノに受け継がれ、ボスに替わり新たな組織を築いていったのです。
享年20歳でした。
3.ブローノ・ブチャラティに学ぶリーダー学
彼の一生をビジネスの世界に例えてみましょう。
はじめは中小企業の中間管理職でしたたが、ヘッドハンティングにより優秀な部下を獲得。
他社に打ち勝つなどコツコツと業績をあげていったが、上司が違法に手を染めてることを知り退社。新しく会社を立ち上げます。
元いた会社からの妨害にもめげず見事トップまで上り詰めますが、体力の限界から自身は一線を退き、後進に会社を託します。
われわれビジネスの世界で、ブチャラティの生き方に学ぶことは多いです。彼は現代人が理想とするリーダーそのものなのです。
彼について語りだすと紙面が尽きませんが、今回は彼のもつリーダーとしての資質を3つ挙げてみました。
(1)人材発掘…優秀な人材を部下にするためには
(2)マネージメント…一癖ある部下をまとめるためには
(3)リーダーシップ…仕事の成果をあげ組織を存続させるためには
彼のエピソードを通して、リーダー学について講義していこうと思います。
■ブローノ・ブチャラティに学ぶリーダー学(その2)
■ブローノ・ブチャラティに学ぶリーダー学(その3)
■ブローノ・ブチャラティに学ぶリーダー学(その4)