絶望先生から学ぶギリシャ故事

さよなら絶望先生(1) (講談社コミックス)

さよなら絶望先生(1) (講談社コミックス)

 知ってるようで意外と知らないギリシャ*1の故事。今回はそんなギリシャ故事を、同じく知恵と教訓に溢れる内容で有名な『さよなら絶望先生』から学んでいきたいと思います。

パリスの審判

パリスの審判は、トロイア戦争の発端とされるギリシア神話の一挿話。 イリオス(トロイア)王プリアモスの息子パリス(アレクサンドロス)が、ヘラ・アプロディテ・アテナの三美神のうちで誰が最も美しいかを判定させられたことをいう。
wikipediaより)


(第二集p109より)
 迷っているうちが華かもしれません。

トロイの木馬

トロイの木馬(トロイのもくば)は、ギリシア神話に登場する装置。ギリシア神話トロイア戦争において、トロイ(トロイア、イリオス)を陥落させる決め手となった装置。木でできており、中に人が隠れることができるようになっていた。
Wikipediaより)


(第四集p96より)
 敵はあなたの身近にいるかもしれませんよ。

プロクルステスの寝台

道中、テセウスが倒した山賊プロクルステスは「プロクルステスの寝台」の逸話で有名である。この山賊は旅人に寝台を勧め、大きな寝台より背が小さければ、旅人の手足を無理やり引っ張ることで殺してしまった。また、小さな寝台から手足がはみ出せば、旅人の手足を切り落として殺してしまった。
Wikipediaより)


(第五集p70より)
 理論は正確なデータから。理論のためのデータの恣意的操作は本末転倒です。

ゴルディオスの結び目

アレクサンドロスペルシャ領であるリュディア王国の首都ゴルディオンを占領した時(紀元前333年)、町の中心にあるゼウス神殿に一台の古い戦車が祀られていた。その戦車は「ゴルディオスの結び目」と言われる複雑に絡み合った縄で結わえられており、この結び目には解いたものがアジアの支配者になるという伝説が伝えられていたが、その伝説を耳にしたアレクサンドロスは腰の剣を振り上げ、一刀のもとに結び目を切断した。アレクサンドロスは、運命とは伝説によってもたらされるものではなく、自らの剣によって切り拓くものであると兵たちに宣言した。
Wikipediaより)


(第七集p16より)
 ほどきますか? それとも、切りますか?

カルネアデスの板

紀元前2世紀のギリシャで、船が難破し、乗組員は全員海に投げ出された。ある男が命からがら、一片の板切れにつかまったが、そこへもう一人、同じ板に掴まろうとする者が現れた。しかし、二人も掴まれば「板が沈んでしまう」と考えたその男は、後から来た者を突き飛ばして、おぼれさせてしまった。男は助かり、この事で裁判にかけられたが、罪には問われなかった。
Wikipediaより)


(第十集p87より)
 第三の選択肢はありません。

ダモクレスの剣

ある日、ダモクレスディオニソス2世に対して王の境遇の良さを讃えた。すると後日、ダモクレスは王から豪華な宴の招待を受けた。 宴は豪華を極めたものであったが、その席上にてダモクレスがふと頭上を見上げると、天上から細い糸で剣がぶら下げられていた。それはいつ糸が切れて落ちてきてもおかしくないものであった。 王はこれをもって「王は常に命の危険に晒されている境遇にあること」をダモクレスに示そうとしたのである。
Wikipediaより)


(第十一集p131より)
 人生は緊張の連続です。



 他にもギリシャ故事はたくさんあると思いますので、みなさんも絶望先生の中から探し出して結び付けてみてはいかがでしょうか。
 なお、最後に念のため付言しておきますが、本文はあくまでネタ記事です。故事の由来やそこから導き出される教訓などについての正確な情報・知識が欲しい方は別途お調べください。決して過度な期待はしないでくださいね(笑)。

*1:どうでもいいですが、”ギリシャ”なのか”ギリシア”なのか表記をきっちり統一して欲しいです。どっちが一般的でしょうか。