朝日新聞に「ライトノベル学校で必要か」という投書が掲載される。

 朝日新聞2008年10月5日付朝刊8面の投書欄『声』に「ライトノベル学校で必要か」という投書が掲載されています*1
 要約すると、学校の図書館にラノベっていうマンガみたいな本ばっか増えてるけど、古典文学みたいな良書を読んでる奴はほとんどいねーぞ。人気があるからってラノベばっか増やしてんじゃねーよ。といったことが書かれています*2
 ライトノベル一冊の値段なんかたかがしれてるんだから図書館で借りるんじゃなく自分で買ったら? という主張なら分かります。ですが、「良書」とか「ためになる」という基準で本を選別してライトノベルを排除するのには躊躇いを覚えます。一言でライトノベルといっても様々ですし、「ラノベとハリポタはどう違うの?」と訊かれても私には正直答えようがありません。
 ちなみに、この年齢の頃の私は「ザンヤルマの剣士」や「蓬莱学園」、「ロードス島戦記」、「宇宙皇子」、「銀河英雄伝説」といったライトノベル*3が好きで読んでましたけど、別に今でも何ら恥じることなくオススメできる作品です。
 つまるところ、「ライトノベル」や「良書」といった基準を一般化しようとしても無理があるんじゃないの? てなことを思ったりしました。
【追記】ちなみに、地域によっては当該投書が載っていない版がある模様なのであしからず。
【関連】
http://d.hatena.ne.jp/seiiti/20060411#p2
学校図書館にてライトノベルとの素敵な出逢いを - WINDBIRD
『巨船べラス・レトラス』(筒井康隆/文藝春秋) - 三軒茶屋 別館

*1:投書主は14歳の男子中学生。

*2:興味のある方は原文に当たってくださいね。

*3:もちろん、その当時にはライトノベルという言葉はありませんでしたが。