岡田斗司夫の次回作を予想する

 岡田斗司夫『オタクはすでに死んでいる』を読んで思いついたことをつらつらと。
【ご参考】フジモリの書評 岡田斗司夫『オタクはすでに死んでいる』新潮新書
 以前、フジモリは「納得できるが共感できない」と書きましたが、理由が分かったような気がします。なんというか、「説教くささ」が感じられるんですよね。
 例えるならばこんな感じ。
「俺たちが子どものころはなぁ、食べるものも少なくて、食べられるものだったら何でも食べたんだ。ご飯を残すなんてとんでもなかった。メロンなんていえばご馳走だったんだぞ。
 それがなんだ、今は飽食の時代だとか言われていて、食べたいときになんでも食べることが出来る。ジャンクフードだとか変な味付けの食べ物も増えているし、よく噛んで食べることをしなくなった。食べ物のありがたみをわからない子どもが増えている。まったく、嘆かわしい!」
 食べ物を「漫画・アニメ」に入れ替えればぴったりはまるなぁ、と。
 岡田斗司夫氏はダイエットと同じように、過食からの脱却というポジションに立ったように思えます。コンテンツを消費するだけで噛み砕いて理解するような「歯ごたえのある」作品*1は回避され、「食べやすい」または「甘い味付け」の作品がもてはやされる。また、その作品を「消化・吸収」せず丸のまま飲み込んで内容をまさに「鵜呑み」にしてしまう。。。
 まあ「昔は良かった」テンプレそのものなのですが、そのうち岡田斗司夫氏は『いつまでもオタクと思うなよ レコーディング・脱オタのススメ』と銘打った本を書きそうな気がします。誰か先んじて書いてください。
  ・・・と思ったら、『いつまでもオタクと思うなよ』で130,000件も検索結果が出たことに絶望した!*2
【20:55追記】
google検索が120,000件に減ってることに絶望した!
ついでに現時点の検索でウチのサイトがtopに来てることに絶望した!

*1:噛めば噛むほど味が出る、観れば観るほど良さが分かる作品もあるのですが

*2:同タイトルでの対談があったそうですが