2006-12-25から1日間の記事一覧

『誘拐症候群』(貫井徳郎/双葉文庫)

警察の捜査対象から微妙に外れることを目的とした誘拐群と、警察を堂々と相手にした1億円の誘拐と、大きく分けて二つの誘拐事件が本書では描かれているわけですが、その関連付け方がとても面白いですね。この趣向を楽しむだけでも本書を読む価値は十分にあ…

『失踪症候群』(貫井徳郎/双葉文庫)

昔は、顔・面通しによって個人を同定していました。ですから、ミステリにおいて首切り死体(参考:『生首ミステリ』)や怪しい覆面をかぶった男とかが登場したら、まず人物の入れ替えを疑うのがミステリ読者としてのセオリーとされてきました。ところが、科…

別館号外さんちゃ0024号@アイヨシ

●熱血インタビュー:米澤穂信 『ボトルネック』は確かに痛々しいと思うのですが、ただ、あそこで終わっていることにあえて、少なくとも読者としては無理やりにでも希望を見出したいと、苦しいながらも思ってたりします。 アイヨシは、少し前の記事で、現在刊…