2006-08-24から1日間の記事一覧

『林真紅郎と五つの謎』(乾くるみ/光文社文庫)

タイトルどおり五つの短編ミステリ集です。 こちらはちょっと面白いです。真紅郎という主人公の変な名前が示すとおり、シンクロ推理というダサい必殺技みたいな名前の推理が特色です。この推理、実は結構適当なので、外れてしまうこともしばしばです。ただ、…

『月に吠えろ! 萩原朔太郎の事件簿』(鯨統一郎/徳間文庫)

詩人として知られる萩原朔太郎を主人公とした七話の短編連作ミステリ集です。各話のオチが朔太郎の詩に結び付けられているので、朔太郎の詩に詳しい方には楽しめるのかも知れません。 しかし、正直不満が残りました。せっかく萩原朔太郎を主人公としているの…

『少女七竈と七人の可愛そうな大人』(桜庭一樹/角川書店)

インタビューでも触れられている通り、”母親の怖さ”が書かれた物語です。とは言え、今までの桜庭一樹の作品からすると、もっとも普通な物語だと思います。普通、ラノベとかの越境小説家の場合、狭いジャンル・カテゴリから一般小説へ踏み出してくれる読者が…

号外さんちゃ1001号@アイヨシ

アラビアンナイト〜♪ ぎ、銀英伝の書評??? え〜と、そ、そうだ! 妹の話をしよう!(by『時かけ』アニメ版) 以上、華麗にスルーしたところで、ネタがないとき恒例のプチ書評。 1000号突破記念ということで3連発でお送りします。