『イノサン』4巻

ついに八つ裂きの刑が執行。
その凄惨な「処刑」を通じて、シャルルの死刑に対する「意志」、そして「死刑に対する民衆の意識の変化」がしっかりと描かれていました。凄惨さに目を閉じたくても閉じられない画力に毎回毎回圧倒されます。
時間は進み、マリアの黒塗りになっていた紹介文が明らかに。サンソン家の歴史のなかでまさに異端である女性の死刑執行人。一族の伝統、歴史、そして「女性の社会進出」と見立てることで社会そのものの変革の鏑矢となる異端な存在。
彼女と彼女を取り巻く環境をどう描くか、次巻も目が離せません。
そして巻末は集英社新書かと勘違いしたぐらいなサンソン家や死刑についての説明が。お得感かなりあり。