個人ニュースサイトを「利用する」ということ
ネットの海を巡回してたら『図書館戦争』に関して気になる記事を見つけたので少々ツッコミを。
そのいちー
●おれたちは図書館戦争についてとんでもない思い違いをしていたのかもしれない - Drive Space 2.5D Maniax
コメント欄によればググって調べたりせずに書いた記事だとのことですが、これについては、著者自身が行政戦隊図書レンジャーとぶちまけていて、おまけに具体的なカラーにまで言及しています。勢いで記事を書いてしまう気持ちはよーく分かりますが(笑)、やっぱり何か書くときはググってからの方が安心安全だと自戒を込めて思います。
そのにー
●酔泳ブログ~作家を目指して へら浮子
発禁本と図書館との関係については、シリーズ第2弾に当たる『図書館内乱』内の第3話『美女の微笑み』でテーマとして取り上げられています。そこで描かれている理念や考え方、作中での結論などについて異論や反論があり得るのは十分に考えられることですが、もしそうならそれをきちんと書けばいいだけのことです。
にもかかわらず、「妄想」として反論可能性を回避しつつ勝手な結論をぶちまけるのは作品に対して失礼極まりない態度です。おそらくアニメだけ観て原作を読まないまま書いてしまったものだと思われますが、原作とアニメはときに別物だったりするのでやはり気をつけたいものですね(笑)。
とまあ、こんなことはネットサーフィンしていれば特に珍しいことでもないのですが、にもかかわらず、この度あえて取り上げたのは、これらの記事がいわゆる個人ニュースサイトに紹介されて、たくさんの読者の目に触れたであろうことが推察されるからです。
私の情報網など穴だらけですが(苦笑)、それでも確認できた限り、前者の記事はゴルゴ31さん、ふぇいばりっとでいずさん、後者の記事はカトゆー家断絶さんで紹介されていました。
個人ニュースサイトは信用するな!というのはネットを楽しむ上では暗黙の了解というか常識だと思いますが、これらのケース、特に前者の記事については、はてぶやスターがたくさん付いてて少々驚きました。しかもそれが、『図書館戦争』という表現の自由と知る権利をテーマにした作品が対象となっているだけに皮肉な気がします。
権利には義務が伴いますし、また権利を享受するのにもリテラシーが求められます。
と、柊かがみさんも仰ってますが*1、これは何も漫画やアニメ、小説に限ったことではないですよね。