号外さんちゃ0236号

 今日は竜王戦第二局二日目だったわけですが、思わぬ形で決着しました。

 局後の感想戦は将棋の棋士にとっては義務である。たった今トン死を食らってここから逃げ出したくなるときでも、唇を噛みしめながら感想戦をしなくてはいけない。自分のためだけではなく、観戦記者のために。
(『週刊将棋』2007年10月31日号21面『似て非なるお隣さん 将棋&囲碁』より)

 これはきついと思います。序中盤では確かにいろいろあったと思いますが、最後の方は明らかに渡辺竜王勝ちのはずでした。それがまさかまさか。上手の手から水とでも言いましょうか。あまりに意外な幕切れにただただ唖然です。今回みたいな痛恨の敗戦でも、渡辺竜王のことですから近日中にブログにて本局についてコメントしてくれると思いますが、今回に限ってはスルーしてもいい……というわけにはいきませんよね。竜王戦ですから。桂跳ねから馬付き4枚穴熊が崩壊していく流れはホントに鮮やかでしたし、全体的には熱戦だったと思いますが、この結末はやるせないです。次局に期待です。