ブルー・オーシャン戦略って何がそんなにスゴイのか

中野明『ブルー・オーシャン戦略がわかる本』秀和システム - 三軒茶屋 別館
 とまあ、長々と「ブルー・オーシャン戦略」について説明してきましたが、勘の良い方はお気づきかと思います。この戦略、昔からある「新市場創造戦略」のことです。例えばゲームセンターに女子高生を招きいれたアトラス「プリント倶楽部」、家庭用ゲーム機の市場を広げ「家族で体を動かして楽しめるゲーム機」という新たな市場を創造した任天堂wiiなど、「新たなコンセプトによる新製品」は言わばブルー・オーシャンに船を進めた状態なのです。ぶっちゃけていうと「ナンバーワンよりオンリーワン」て感じです。
 この「ブルー・オーシャン戦略」が凄い(うまい)のは、そういった過去の使い古されたポジショニング論を「ブルー・オーシャン戦略」というカッコいい言葉で組み替えなおし、パッケージングし直したところです。*1
 この「使い古された論説をリネーミングし、追加要素を付加することで新たな論説のように見せる」という戦略そのものがまさに「ブルー・オーシャン戦略」なんじゃないかと思ったりしました。
 おあとがよろしいようで。

*1:もちろん、構築までのプロセスや組織論など新たな要素を付加してますが