『今日は一日「アニソン」三昧SS』感想

 NHK本気出し過ぎ

 だが、それがいい
 12時間ぶっ続けでアニソンを流すという狂気の企画第2弾でしたが、ほとんど聴いちゃいました(笑)。
 実際にオンエアされた曲については公式ページをどうぞ。
 机に向かってパソコンしたり書き物したり調べものしたりしながらですが、前回を上回る素晴らしい濃さでした。NHKは今回流した曲順でそのままCD化すればいいと思います。いかにもアニソンらしい曲から「これはただのJ−POPだろ」まで、いろいろ考えながら聴いてました。昔の曲より今の曲の方に知らないのが多かったことについてはノーコメントということで(笑)。電波な歌あり「君が代に代わる新しい国歌はこれに決定!」な神曲ありと、とても素晴らしい内容でした。
 アニソンって1クールでも12回は聴くことになりますから思い出も固定化しやすくて、当時のままをどうしても望んでしまいます。同タイトルの違うカバーバージョンをかけちゃって即座に謝罪して原曲をかけ直すというのが何回かありました(NHK乙)。生ライブパート1で森口博子がアニソンを歌うときに気をつけてることとして「できるだけ当時のまま歌うようにしてる」と答えて、そのあと水木一郎がそれを結構気にしてたのが印象的でした。確かにイメージは大事です。しかし、生ライブに当時の歌そのままを期待するのは筋違いというものでしょう。イメージというのは要するにその作品への愛情なわけですから、それさえ大切にしていただければ元歌と違っても全然問題ないでしょう。そういう意味で、水木一郎の楽曲に対しての愛情はくどいほどに感じられるので(笑)、あまり気にせずにそのまま歌い続けて欲しいです。森口博子にしても、17歳の自分の歌い方のモノマネという自虐ネタをやらかしたくらいで、当時のままの歌声を披露したというわけではありません。その森口博子ですが、素晴らしかったです! 『水の星へ愛をこめて』は私も好きな曲なのですが、当時ではできなかった歌い方・出せなかった声で歌っているという感じで、明らかにレベルアップしてて感動しました。『ETERNAL WIND〜ほほえみは光る風の中〜』はもちろん素晴らしかったのですが、この『水の星へ愛をこめて』が聴けたのは幸せでした。今の歌声で再CD化希望。ってか、アニソン歌手ってみんな上手いですね。ベテランの歌声にも衰えがまるで感じられません。化け物です(笑)。生ライブパート2で歌われた皆さんもライブとは思えない安定感がありました。これを会場で生で聴いてる方には生ならではの迫力まで加わるのですから、アニソンライブが定期的に開催されるのも納得です。いや、私はちょっと無理ですけどね(笑)。
 緒方恵美による岡崎律子の話はホロッときました。私は岡崎律子の良いファンではありませんし、録音していたわけでもないのでテキストに起こすことはできません。どこにでもある話・珍しくもない話だと思うのです。ただ、アニソンってテレビのカウントダウンコーナーでときどきハブられたりして、ちょっと日陰の存在みたいなところがあるじゃないですか。そんな分野ではありますが、その仕事に才能を捧げ、誇りを持って、命をかけて取り組んでた人がいたってことは、何となくでいいから分かってほしいなぁと思いました。
 前回は23時以降は曲が流れなくて残念だったのですが、今回はむしろここからが本番という感じで、こんなのNHKで流していいのか? という曲が連発でした。NHKすご過ぎ。鯛焼きの尻尾の先まで極上の餡子が入ってるという完璧な構成でした。
 この無謀な企画ですが、ぜひぜひ第3弾もお願いします。今まではテレビアニメがほとんどなので、次回は劇場版メインを個人的には希望します。劇場版(1st)ガンダムの主題歌3連続とか(昔の)劇場版ドラえもんの主題歌とかが流れたら狂喜乱舞ですよ。『少年期』が聴きたいよ〜〜。NHK様お願いします(笑)。