Newsweek日本版 特集「萌える世界」
先週発売されたNewsweek日本版(2007.3.21号)のタイトルは「萌える世界」でした。
表紙はこんな感じ。
「世界に広がる萌え文化」と「慰安婦日本の責任」が並んでいるところがカオスで良いですね(笑)
目次には例のパレスチナの少女のプラカードの涼宮ハルヒの写真が。
【参考】ハマスとファタハ間の緊張高まる - パレスチナ自治区
内容は8ページほど。世界各国で、日本発のマンガやアニメに嵌まる若者を紹介しています。
これまでのジャパニメーションブームと違うのは、「萌える」(=キャラそのものに愛情を注ぐ)世界の若者が増えてきた、ということ。純粋に作品を楽しむだけでなく、副次的な楽しみ方もする、というところが違いでしょうか。
最初は、アジア各国(台湾、シンガポール)でオープンしたメイド喫茶やアニメセンターの話題。台北では今「涼宮ハルヒ」がブームだそうです。
次に日本のアニメに対する各国の反応。当然規制による編集も在りますが、そういう曲折を経てなおマンガやアニメの人気は衰えていないと紹介します。アメリカで最近ブームなのは、ネット上で日本の名前を名乗ってアニメの批評をすることだそうです。サイトで書き込みをする若者の紹介を読むと、女性は「ガンダムW」「カウボーイビバップ」、男性は「エヴァンゲリオン」など日本人と嵌まり方は変わらないんだなぁと妙な感心をしてしまいました。
最後に、各国でのコスプレ事情。多くの国ではコスプレは自己表現の芸術活動として社会的に認知され、女性を中心に愛好者が急増しているとのこと。
また、『ヒーローズ』というアメリカのSFドラマでは超能力軍団の主人公達の一人にオタク日本人がおり、しかも数々の登場人物のうち一番人気なのだそうです(TVガイドの表紙にもなったらしい!)。
「オタクのグローバル化」という趣旨で書かれているこの記事は、全体的に萌えとかオタクに対して肯定的な視点で書かれていることに好感をもちました。
日本ではとかくマイノリティ、日陰者としてネガティブなイメージをもたれがちな「オタク」ですが、世界各国ではむしろ個性として認知されているということも驚きで、けっこうためになりました。
バックナンバーなどで入手できると思いますので、興味ある方はどうぞ。