趣味嗜好の多様化によりベストセラーが増える

 ふと思いついた戯言。

 まずはこちらをご覧下さい。

 ロングテール理論

 20%の商品が売上の80%を占めるという「80対20の法則」に対し、Amazonなどオンラインビジネスの拡大により無限とも言える仮想の売り場スペースが設置できる現在、これまで「死に筋」と呼ばれた残り80%の商品が全売上の中で占める率が次第に上昇している事実を踏まえ、ロングテールと呼ばれるニッチマーケットに注目する考え方のことです。

 実際、趣味嗜好の細分化が進み、TVでも専門チャンネルが人気化しているという話も聞きますし、卑近な話では萌え属性の種類が「ツンデレ」が「クーデレ」「素直クール」「素直シュール」と進化するぐらい多様化しています(←?)。

 しかし一方で「大ヒット商品」というのは存在しています。
 確かに以前に比べ「ミリオンセラー」の数自体は少なくなりましたが、その売上数自体は多いという事実があります。(ハリーポッターなんかもそうですね)

  以下は1968年1月〜2006年5月現在のベストセラーです。(wikiミリオンセラーより)

  一般新書売上数
  1位 400万部 養老孟司 『バカの壁』 新潮社、2003年
  2位 308万部 塩月弥栄子 『冠婚葬祭入門』 光文社、1970年
  3位 230万部 永六輔 『大往生』 岩波新書、1994年

  小説売上数
  1位 321万部 片山恭一 『世界の中心で、愛をさけぶ』 小学館、2001年
  2位 238万部 村上春樹 『ノルウェイの森(上)』 講談社、1987年
  3位 204万部 小松左京 『日本沈没(上)』 光文社、1973年

  J-POPオリジナルアルバム売上数
  1位 765.0万枚 宇多田ヒカル 「First Love」 1999年
  2位 446.6万枚 宇多田ヒカル 「Distance」 2001年
  3位 413.6万枚 globe 「globe」 1996年

 ベストセラーの種類は少なくなったものの、その売上数自体はこれまでに比べ遥かに多い。
 これは、先ほどのロングテール理論と逆行しますが、「趣味嗜好の多様化」が挙げられると思います。
 趣味嗜好が細分化されすぎたため、逆にコミュニケーションツールとしてベストセラーを手にする。
 他人と話をあわせる為に「売れ筋」商品を買い、自身の趣味嗜好を満足させる為に「死に筋」商品を買う。
 今後、「ごく一部の大・大ヒット商品」と「数多くの多様化されたニッチ商品」の二極化がどんどん進んでいくと思われます。

 すなわち、母数が増えるロングテールと売上数が増えるショートテールの二極化、
一億総ツインテール化なわけですよ!(←これが言いたかっただけ)

 今回はホントに適当に思いついただけなのでツッコミ禁止ー。