『ジョジョリオン』 6巻
- 作者: 荒木飛呂彦
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2014/03/19
- メディア: コミック
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なんというか、つるぎちゃんのスタンドの攻撃を受ける康穂を1巻まるまる使って描くという、週刊連載時には考えられないじっくりゆったりたっぷりした展開。そしてだからこそ、「人や文字を識別できなくなる」だけの攻撃力もないつるぎちゃんのスタンドの「シンプルな恐ろしさ」が読む者へ恐怖として伝わってきます。ホラーというより、「世にも奇妙な物語」的な。
この「たいしたことないスタンドだが嵌れば怖い」という展開はまさに第4部。
「ゴール」がある「レース」を描いたSBRとは真逆に、「ゴール」が見えない「呪いからの解放」を描く『ジョジョリオン』。この極端な対比が「ジョジョ」の、そして荒木飛呂彦の醍醐味。
余談ですが、下半身を見て「常助じゃない」と判断した康穂にこっそりウケました。見るとこ見てるのね(笑)。