内藤泰弘『血界戦線』ジャンプコミックス
- 作者: 内藤泰弘
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2010/01/04
- メディア: コミック
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古今東西「〜戦線」と名のつく作品は大概面白いというのが僕の持論です。
(中略)
そんな根性で描いた好き勝手な漫画ですが、楽しんでいただければ幸い。(表紙折り返しより)
『トライガン』の内藤泰弘が満を持して送るSF伝奇アクションです。
3年前ニューヨークだった都市は、現在、異界と現世の交わるヘルサレムズ・ロットという霧に覆われた街に変わっていた。ニューヨークが一晩で変わったその日から、世界は混乱の中にある。病弱の妹・ミシェーラの医療費稼ぎのため、ヘルサレムス・ロットのある喫茶店で働いていたレオことレオナルド・ウォッチは、ひょんなことから世界の均衡を保つという名目で暗躍する超人秘密結社「ライブラ」にかかわることになり・・・というお話です。
初見の感想は、「内藤泰弘版X−MEN!」という感じで、派手な超能力と世界を揺るがす大騒ぎという『トライガン』で魅せたエンションや演出を正当に引き継ぎ、かつ『トライガン』とは全く異なった世界を描いています。
『トライガン』が未来の、ここではない場所を舞台にしたメカメカしたガン・アクションだったのに対し、
*1
『血界戦線』は現代のニューヨークを舞台にし、かつおどろおどろした伝奇アクションです。
*2
また、『トライガン』は主人公ヴァッシュ・ザ・スタンピードを中心に物語が進められるのに対し、『血界戦線』は秘密結社ライブラのメンバーそれぞれに見せ場がある展開になっています。
まだ1巻のみですが『トライガン』が好きだった人は買って損のない作品だと思います。2巻が楽しみな1冊です。