ミステリ読みが本を読まない彼女にミステリを軽く紹介するための10冊(暗黒編)
【元記事】ミステリ読みが本を読まない彼女に新本格派を軽く紹介するための10冊
なかなか面白そうだと思ったので自分でも少し考えてみました。ミステリ読みとしては、お付き合いする異性にある程度自分の趣味を理解して欲しいというのは自然な気持ちでしょうが、それによって悪い印象を持たれるのは避けたいところで、そう考えるといろいろと気を使わざるを得ません。そういう意味で、元記事のような企画にはそれなりの意義があると思います。
これから私が挙げる10冊もそうした観点から少しでもお役に立てば幸いです(えーと、無粋ながらリスク回避の意味で本記事の企画意図を少しだけばらしますと、オススメしたい本という積極的な側面よりも、むしろ、オススメしちゃダメな本という消極的な側面の方がこういう場合にはむしろ重要じゃないかと思います、ということです)。
なお、以下の10冊をどのような基準で選んだのかは一切申し上げられませんのであしからず。ただ、本当に悪趣味な基準であることだけは申し添えておきます(本当にすいません)。
(以下、人によってはかなり不快な思いをされる恐れがあります。なので、読むも読まないもご自由に。)
『13階段』高野和明
- 作者: 高野和明
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/08/10
- メディア: 文庫
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『ステップ・ファザー・ステップ』宮部みゆき
- 作者: 宮部みゆき
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1996/07/13
- メディア: 文庫
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なお、本書は他に青い鳥文庫版やペーパーブックス版(コンビニ限定販売)も刊行されていますが、それらには収録されていない短編がひとつありまして、それだと今回の企画にはそぐわないのでお気をつけください。
『重力ピエロ』伊坂幸太郎
- 作者: 伊坂幸太郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/06/28
- メディア: 文庫
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『BG、あるいは死せるカイニス』石持浅海
- 作者: 石持浅海
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2007/06
- メディア: 新書
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『歌の翼に―ピアノ教室は謎だらけ』菅浩江
- 作者: 菅浩江
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2003/05
- メディア: 新書
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『盤上の敵』北村薫
- 作者: 北村薫
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2002/10/16
- メディア: 文庫
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『ウェディング・ドレス』黒田研二
- 作者: 黒田研二
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/02/15
- メディア: 文庫
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『殺戮にいたる病』我孫子武丸
- 作者: 我孫子武丸
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1996/11/14
- メディア: 文庫
- 購入: 41人 クリック: 522回
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『神様ゲーム』麻耶雄嵩
- 作者: 麻耶雄嵩
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/07/07
- メディア: 単行本
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『閉店時間』J・ケッチャム
- 作者: ジャック・ケッチャム,金子浩
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2008/07/30
- メディア: 文庫
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・・・・・・すいません。本当にすいません。ぶっちゃけ、今回の記事はケッチャムの本を読んだ腹いせで書きました。なんであんな酷いお話が書けるんだろう。馬鹿じゃねーの(笑)。
上記10冊ですが、1冊1冊だとたいしたことはないでしょう(ケッチャム除く)。しかし、こうしてまとめるとかなりキツイと思います。なので、今回紹介した本の一冊一冊とその本が好きな方にも謝りたい気持ちでいっぱいですが(ケッチャム除く)、しかしながら、こうした分類だってないことはないと思います。テーマとしての重要性は否定のできないところでしょう。ってか、今回紹介した本は自分でも好きな本ばかりです(ケッチャム除く)。なので、同性異性問わず上記のような作品について忌憚なく話ができたらなぁ、という気持ちは本音としてはあります。
ただ、小説というのは必ずしも読者を喜ばせたり楽しませたりすることを目的として書かれたものばかりとは限りません。さらに、ミステリ(特に本格と呼ばれるもの)の中には、ゲーム性を重視するがあまり、ストーリーを無茶なものにしてみたり、あるいは登場人物を悲惨な目にあわせるといったことが珍しくありません。なので、ゲーム的な面白さ・推理や論理の面白さにばかり目を囚われていると、そうした過酷で悲惨な面を無視したままオススメしてしまう、という危険があることは忘れてはならないでしょう。で、やっぱりそういうのには敏感な人もいるわけですので、その辺りの判断はとても難しいです。私自身、本の話をするときには人も話題もかなり選んでいます。こんなに自由に話ができるのはネットだからです。インターネット万歳(笑)。
以上、そんなデリケートな問題点を指摘したくて本記事を書いたわけですが、重ね重ね本当にどうもすいませんでした(汗)。