13年前の「らき☆すた」?

Continue? (1) (ゲーメストコミックス)

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絶版本を投票で復刊!

 ひさの瑠珈『CONTINUE?』は、1995年に刊行された4コママンガです。
 13年前とはいうものの今で言う「萌え4コマ」の萌芽のようなものが感じ取れる、非常に興味深い漫画だと思います。
 4コマ漫画の計は1話目にあり、というわけで、まずはこの漫画の1話目をご紹介します。

 この漫画の主人公は柊紗子と浜村真砂の二人の女子高生。
 柊紗子は学力優秀のゲーム好き、浜村真砂はお嬢様ながら怪力・スポーツ万能のゲーム初心者。
 彼女ら二人が、ゆるゆるとした学生生活を過ごす、というのがこの漫画の内容です。 掲載誌がコミックゲーメストだったこともあり、主人公はゲーマーという当時では珍しい設定。オタク女子高生たちの日常を描く『らき☆すた』『日がな半日ゲーム部暮らし』に通じるところがありますね。
 当時は格闘ゲームがブームとなり、「不良の溜まり場」というゲームセンターのイメージが徐々に薄れていくころ。しかしながら学校帰りにゲームセンターに通う女子高生というのは画期的だった記憶があります。
 作中では当時のゲームセンターに対する風刺などもまぶしています。わー。社・会・派。*1

 また、このマンガは1巻で高校編、2巻で大学編ときちんと登場人物が歳をとっていきます。

 このあたりは『あずまんが大王』に通じるところがあるかと。
 と、その後の萌え4コマの歴史を予見するかのような漫画なのですが、あまり語られてないのは、漫画そのものがマイナなこともありますが、出版社が倒産するなど不幸な境遇もあり、現在絶版中であり入手が非常に困難という事情があります。
 Amazonマーケットプレイスでは6,000円というややお高い値段を付けているお店もありますが、普通に売っているお店もありますので、チャンスがあれば是非読んでいただきたいなぁ、と思う一作です。

*1:ごめんなさい。言ってみたかっただけです