号外さんちゃ0230号

 今日は竜王戦の咀嚼で手一杯だったのでプチ書評はありません(笑)。



http://live.shogi.or.jp/ryuoh/index.html
 結果はご覧の通り、渡辺竜王の先勝です。内容については棋譜コメントにもある通り、挑戦者佐藤二冠の一人相撲、作戦負けだったと思います。片足を上げた(=穴熊に囲うために香車を上がること。この瞬間の陣形の不安定さから”片足を上げる”と表現されます)からには穴熊にしたいものですが、そうはせずに仕掛けていって、それだけならまだしも先制パンチの後に2発目を撃たずに相手の攻めを呼び込んでそこからつぶされてしまうのでは変調としか言いようがありません。
 対する渡辺竜王は想定可能な範囲内で厳しい手を選択して指し進めていったという感じで、手自体に印象的なものはありませんでしたが、さして考慮時間を使わず決断よく指していってましたから、まずまずの内容だったと言ってよいでしょう。詳しいことは自身のブログで近日中にアップされるでしょうから楽しみです。

 アイヨシの記事、プチ書評『羽生』を、MOON CHRONICLEさんと将棋の海外伝播などについてのブログさんに紹介していただきました。どうもありがとうございます。
 この記事、NHK杯の放送から2日後にアップしたのですが、それでも「羽生 中川 逆転」といった検索ワードで多くのアクセスを記録しております。これだけの反響がありますと、一将棋ファンとして素直に嬉しいです。

http://asahi.shogi.or.jp/
 明日18日からの二次予選からは全局棋譜中継されるそうです。なんたる太っ腹(笑)。その記念すべき第一局は告白で有名な山崎隆之七段×杉本昌隆七段です。朝日杯は持ち時間40分と短時間ですから、この前のNHK杯と同じく事件の起きやすい棋戦です(ま、あんなのは滅多にないでしょうが)。午後3時開始ということなので、お時間のある方は是非。