別館号外さんちゃ0119号

 『ハチワン』と『ヒカルの碁』を比較してみるを、勝手に将棋トピックスさんに紹介してもらっちゃいました。どひゃー。将棋関係者御用達とされててネットをやってるプロなら大抵チェックしているというサイトです。しかも、記事の内容にしても3つもリンクさせてもらってて中身の依存度も高いので、ホントに恐縮というか感激です。書きたいことを書いてるという自己満足+恐縮(スリル)がサイトをやってくモチベーションだなぁ、と思いました。
 せっかくなので、勝手に将棋トピックスさんからの話題を一つ。
日本棋院が「囲碁マンガ原作大賞」を創設 - 勝手に将棋トピックス
 漫画系のニュースサイトとかでもあまり話題になってないみたいなので、あえて紹介してみました。囲碁漫画と言えば『ヒカルの碁』ですが、それがあまりにも有名でものすごく高いハードルなのでなかなか大変だと思います。囲碁漫画と言えば『ヒカルの碁』の他だと、私には『入神』が唯一思い付きます。

入神

入神

 著者である竹本健治は基本的には小説家です。囲碁棋士である牧場智久を主人公とした『囲碁殺人事件』『将棋殺人事件』『トランプ殺人事件』のゲーム三部作といったミステリ小説を数多く発表しています(四大奇書にも挙げられる『匣の中の失楽』の著者、といった方が分かりやすいかも?)。この漫画は、その牧場智久を主人公とした、ミステリの要素を排除して囲碁にのみスポットをあてたスピンオフ企画とでもい言うべき漫画です。絵はお世辞にも上手いとは言えませんが、囲碁の対局描写の濃密さは圧巻で、『ヒカルの碁』とはまた違った表現方法で囲碁の魅力を伝えています。読みの広さと深さ、苦しさと喜び、相手との戦い・神との対話といった抽象的な部分を何とか形にしようとしてくれています。スピンオフとは言え本書一冊で十分楽しめますのでオススメです。

 たまには書評の予告でも。フジモリから無茶振りされた(笑)『ウルチモ・トルッコ』のプチ書評を明日公開予定です。また長くなりそうです。これを書けば、来月にはフジモリが 『天帝の遣わせる御矢』 の書評をしてくれるに違いないので頑張ろうと思います(さわやかな笑顔で)。