別館号外さんちゃ0034号@アイヨシ

米議会、仮想世界の資産に課税 知的保護も検討
 正直、夢と現実の区別がついてるのか不安な気がします。こんなことしちゃって大丈夫ですか? 仮想現実内の貨幣価値なんてゲームの運営者が操作し放題なわけで、それと現実の経済活動とを同等に扱っちゃうと、ゲームの運営次第で現実の経済にインフレ・デフレが起きちゃう、ってなこともあながち妄想とは言い切れないように思うのですがどうなんでしょう? アイヨシにはよく分かりません。



 桜庭一樹の『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』が四六版になって新たに刊行されるみたいですね。版型の変化というのはあまり考えたことはありませんが、でもでも単行本から文庫になるのが普通なわけで、こういうのはやはり珍しいですよね。ちなみに、本館の書評はこちらです。
 そう言えば、探偵小説研究会発行の同人誌『CRITICA 創刊号』には、鷹城宏の「おわりからはじまる物語、はじまりでおわる物語」という『砂糖菓子〜』についての論考が載ってます。
 この論考、『砂糖菓子〜』をミステリ的に見たときの瑕疵と、アンデルセンの『人魚姫』との対比という二つのパートから成っています。そのうち、『人魚姫』との比較・踏襲点についての検討はとても面白かったですが、ミステリ的な分析の方はサッパリでした。ってか、そもそも『砂糖菓子〜』ってミステリですか? 少なくとも私はミステリだとは思ってません。もし、富士見ミステリー文庫だからミステリを志向してるに違いない、って論拠だとしたら、それは富士見ミステリー文庫というレーベルの迷走ぶり(=LOVE寄せ)を知らないことによる誤読だと思います(苦笑)。
 単行本化して富士見ミステリーというレーベルから脱却すればそうした誤読とは無縁となるわけで、そういう意味で今回の版型の変化には意義があるのかも知れませんね(笑)。
 蛇足ですが、ある作品を評価する場合における原則(例外がたくさんあることは否定しません)として、作品を肯定的に評価するためにジャンル的な価値観を用いることはありだと思いますが、否定的に評価するために用いるのは本末転倒だと思います。個々の作品あってこそのジャンルですからね。
砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない (富士見ミステリー文庫)

砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない (富士見ミステリー文庫)



第136回直木賞候補作発表!!
 ミステリ読者的には北村薫の名前が目を引きますが、でもこれはミステリじゃないしなぁ(笑)。そういう意味で興味薄ではありますが、この発表に呼応するような形で、三崎亜記のYahoo!ブックスインタビューが本日アップされてます。ひょっとして本命?(笑)