別館号外さんちゃ0013号@アイヨシ

 柳広司の『新世界』(角川文庫)を読んでたら、「『黙示録』においてキリスト教の神は、愚かな人間どもを滅ぼすために、天使たちに七度ラッパを吹き鳴らさせる必要があった」(p218より)というセリフがありまして、そういえば『エルリック・サーガ』の『ストームブリンガー』でエルリックが角笛を吹くシーンがあったけど、あれも黙示録をモチーフにしてたのかな? なんてことを考えてしまい、シリアスな場面であるにもかかわらずちょっと愉快な気持ちになってしまいました。
 「ユーモアとは、予期せぬニューラルネットの突然の確立なんだ」とはソウヤーの『ターミナル・エクスペリメント』(ハヤカワ文庫)に出てくるAIの一人のセリフ(p280より)ですが、まさにそうだな、と思いました。
 新城カズマの『ライトノベル「超」入門』(ソフトバンク新書)にはライトノベルとギャグという項目がありますが、そこではライトノベルのギャグとはパロディが主流で元ネタを知らないとつまらない、てなことが語られています。つまり、知識の集積には喜びが付き物で、それが病み付きになってしまうとオタクへの道まっしぐらってなわけですね(笑)。

 竜王戦第6局は挑戦者の佐藤棋聖の快勝。これで3−3のタイとなりました。封じ手の局面では先手の方が指しやすそうだと思ってたのですが、感想戦によればそうでもなかったみたいですね。どうやら私は将棋について5%(注:今週のハチワンより)どころか1%も分かっていないみたいです。それにしても、3二金みたいな定跡外の手から完勝譜を作り上げる佐藤棋聖はさすがですね。
 次局はいよいよ最終局。先後は振り駒で決まることもあって、まったく予想ができません。来週が待ち遠しいです。

高野秀行と高野秀行がついに出会う(笑)。
 ちょっと面白かったので。