号外さんちゃ1004号@アイヨシ
書評のためにここしばらく潜行モードでしたが、ちっとも進まねー。
特に普通に生活できるのでPCを修理に出すのも面倒になってきましたが、そういうわけにもいかないし……。そもそもマニアックな書評を書く理由なんて、好きでやってるだけなわけで、コーヒーがぶ飲みして頑張りたいと思います。
●OKWave 女性が男性に、男性が女性になるTS小説でおすすめのものを教えてください
この質問に対して思いのほか回答が集まらないのに絶望した!
だったら自分で答えろよと言われると返す言葉もありませんが、潜行モード中で思考が停滞しているものでして……。
とはいえ、一言でTS(トランスセクシャル)小説といってもいろいろありますから、大まかにでも分類を提示した方が回答が得られ易いと思います。
で、アイヨシが思うにTS小説は、人格転移型と肉体変化型の2つに大別できると考えます。
・人格転移型
『おれがあいつであいつがおれで[→Amazon]』(基本中の基本と思われます)、『先輩とぼく[→Amazon]』など。
あんまり思いつきませんでした。もっとありそうなものですが。そのまんまのタイトルとして『人格転移の殺人[→Amazon]』ってのもありますが、内容についてコメントを求められるとネタバレになっちゃうし(←手遅れ)、そもそもTS小説としての問題意識に欠ける気もするので除外しました。
で、肉体変化型は、ファンタジー系(性別の変化がファンタジック)とリアリズム系(性転換手術などによる性別の変化)に分類できると思います。
・ファンタジー系
『墜ちていく僕たち[→Amazon]』、『かしまし[→Amazon]』、『らんま1/2[→Amazon]』など。
(『両性具有迷宮[→Amazon]』みたいな両性具有系を含めるとややこしいことになります。)
・リアリズム系
『彼が彼女になったわけ[→Amazon]』、『片想い[→Amazon]』、『ブレンダと呼ばれた少年[→Amazon]』(ノンフィクション)など。
個人的にオススメなのは『墜ちていく僕たち』です。TS小説という枠内でバリエーションに富んだ短編集なのでとても読みやすいです。森博嗣の著作の中ではマイナな部類だと思いますが、もっと評価されても良いように思います。
『片想い』もオススメ度が高いです。こちらは重い長編です。
あと、オススメとかを通り越して、この手の問題に興味のある方なら必読でしょ、と思うのが『ブレンダと呼ばれた少年』です。TS小説とか言いながらノンフィクションを挙げるのは反則なのですが、それでも外すわけにはいかない一冊だと思います。アマゾンのレビュー欄が荒れているのにビックリしましたが(苦笑)、主義主張のために持ち出すべき本ではないように思います。
他にもこんなのがありますよ〜、というのがありましたら掲示板とかで是非。できれば、アイヨシがPCを修理に出す前に(笑)。