号外さんちゃ897号

夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫)

夏期限定トロピカルパフェ事件 (創元推理文庫)

 米澤穂信『夏季限定トロピカルパフェ事件』読了。今回は連作短編の「連作」部分が強調され、またともすれば「キャラクタ小説」と呼ばれる立場を逆手に取り、キャラクタ性を前面に押し出したどんでん返しはお見事。
 同作者の他作品とは完全に色が分かれ、次作以降楽しみになりました。

 とは言うものの最も気になったのは「解説を誰が書くか?」だったのですが、これまた満足。
 作品解説、キャラクタ解説、作者解説と「これぞ解説の見本だ!」とばかりに気合入ってました。(というか、これが「普通の解説」なのかなぁ?)
 でも、何というか、そのぉ、解説読んでて「リレーで先頭走者が転んじゃったのでここでエース投入!」という妙な気分になりました。

 ・・・フジモリの1%は汗と涙(化合物)で出来ています。

■さて次の企画は「「DEATH NOTE」最終回直前と「武装錬金」最終巻にみる、少年向けビルドゥングスロマンの現在」

 自分メモ。次世代の少年向けコンテンツの主人公として「白と黒のツーマンセル」と言っているのが興味深い。冨樫義博がいかに慧眼であるかも分かる。