合唱人間学2(たけいVERSION)
●合唱人間学(たけいVERSION)
のつづきー。
フジモリにも指摘されましたが、この記事はたけいのオーケストラにおける経験をベースに記事を書いています。合唱の各パートとオケのパートの対応はだいたい下記の感じです。
パート | オケのパート | |
---|---|---|
ソプラノ | ヴァイオリン、フルート、オーボエ、トランペット | |
アルト・テノール | ヴィオラ、クラリネット、ファゴット、ホルン | |
バス | チェロ、コントラバス、トロンボーン、チューバ |
<合奏編編…傾向>
ソプラノ(勇者)
・オーケストラで言うコンサートマスタ的な存在。音楽をリードする。ただし、自尊心が高いため、ときとして暴走する。
アルト(僧侶)
・縁の下の力持ち。個性が強い各パートのまとめ役。
テノール(魔法使い)
・研究熱心。問題解決の為必ず総譜(スコア)を事前に熟読する。ソプラノにモノ言える存在。学生指揮者に向いている。
バス(戦士)
・リズム譜が多いためときに迷子(落ちるとも言う)になる。予想外の部分で裸(ソロ)になると焦る。
<合奏編…ある日の日記>
練習前期では、やはりソプラノが練習をリードする。アルト・テノールはなんとかついていく。が、バスは良く落ちる。練習後期では、テノールが主導権をにぎるとうまく行く場合が多い。ただし、ソプラノとの対決をうまく調整する人材が必要になる。
<演奏会編>
ソプラノ(勇者)
・観客の入り(来賓)、ポスターのでき具合等を気にする。主役意識がある。
アルト(僧侶)
・指揮者接待、飲み物手配等の渉外・渉内担当。
テノール(魔法使い)
・ホール音響、立ち位置等を常に気にする。
バス(戦士)
・打ち上げ会場どこ?
<演奏会編…ある日の日記>
晴れの舞台。なんだかんだ言っても主役のソプラノが仕切る。ただし、渉外・渉内の仕事はアルトが担当することが多い。会場・音響・立ち位置はテノールが主体となりチェックする。いい演奏会にしたい思いは全パート共通だが、バスは演奏会の後半になると打ち上げのビールのことしか考えていない。
<打ち上げ編>
ソプラノ(勇者)
・それなりの格式を求める。演奏会のアンケートを真っ先にチェックする。
アルト(僧侶)
・雰囲気を重視。
テノール(魔法使い)
・自前のレコーダで録音したものを早速チェック。話題はもっぱら音楽についてが多い。
バス(戦士)
・飲む。飲む。飲む。2次会の会場どこ?
<打ち上げ編…ある日の日記>
バスは異世界に旅立つ。アンケートで「バスが弱かった」と書かれると多少落ち込むが、その後はとにかく飲む。テノールは語る。自分の楽団の将来についても語ったりする。ただし、一部の人間はバスのノリについて行ってしまう。
注)
前述の通り、たけいのオーケストラによる経験をベースに記事を書いているため、アルト・ソプラノの飲み会の様子は良く分かりません。
- 作者: 茂木大輔
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2002/09/01
- メディア: 文庫
- クリック: 8回
- この商品を含むブログ (41件) を見る