合唱人間学2(たけいVERSION)

合唱人間学(たけいVERSION)
のつづきー。
フジモリにも指摘されましたが、この記事はたけいのオーケストラにおける経験をベースに記事を書いています。合唱の各パートとオケのパートの対応はだいたい下記の感じです。

パート オケのパート
ソプラノ ヴァイオリン、フルート、オーボエ、トランペット
アルト・テノール ヴィオラクラリネットファゴット、ホルン
バス チェロ、コントラバストロンボーン、チューバ

<合奏編編…傾向>

ソプラノ(勇者)
・オーケストラで言うコンサートマスタ的な存在。音楽をリードする。ただし、自尊心が高いため、ときとして暴走する。

アルト(僧侶)
・縁の下の力持ち。個性が強い各パートのまとめ役。

テノール(魔法使い)
・研究熱心。問題解決の為必ず総譜(スコア)を事前に熟読する。ソプラノにモノ言える存在。学生指揮者に向いている。

バス(戦士)
・リズム譜が多いためときに迷子(落ちるとも言う)になる。予想外の部分で裸(ソロ)になると焦る。

<合奏編…ある日の日記>

練習前期では、やはりソプラノが練習をリードする。アルト・テノールはなんとかついていく。が、バスは良く落ちる。練習後期では、テノールが主導権をにぎるとうまく行く場合が多い。ただし、ソプラノとの対決をうまく調整する人材が必要になる。

<演奏会編>

ソプラノ(勇者)
・観客の入り(来賓)、ポスターのでき具合等を気にする。主役意識がある。

アルト(僧侶)
・指揮者接待、飲み物手配等の渉外・渉内担当。

テノール(魔法使い)
・ホール音響、立ち位置等を常に気にする。

バス(戦士)
・打ち上げ会場どこ?

<演奏会編…ある日の日記>

晴れの舞台。なんだかんだ言っても主役のソプラノが仕切る。ただし、渉外・渉内の仕事はアルトが担当することが多い。会場・音響・立ち位置はテノールが主体となりチェックする。いい演奏会にしたい思いは全パート共通だが、バスは演奏会の後半になると打ち上げのビールのことしか考えていない。

<打ち上げ編>

ソプラノ(勇者)
・それなりの格式を求める。演奏会のアンケートを真っ先にチェックする。

アルト(僧侶)
・雰囲気を重視。

テノール(魔法使い)
・自前のレコーダで録音したものを早速チェック。話題はもっぱら音楽についてが多い。

バス(戦士)
・飲む。飲む。飲む。2次会の会場どこ?

<打ち上げ編…ある日の日記>

バスは異世界に旅立つ。アンケートで「バスが弱かった」と書かれると多少落ち込むが、その後はとにかく飲む。テノールは語る。自分の楽団の将来についても語ったりする。ただし、一部の人間はバスのノリについて行ってしまう。

注)
前述の通り、たけいのオーケストラによる経験をベースに記事を書いているため、アルト・ソプラノの飲み会の様子は良く分かりません。


オーケストラ楽器別人間学 (新潮文庫)

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