別館号外さんちゃ0018号@アイヨシ

 書店内を適当に物色してたら『あなたに不利な証拠として(書評)』のカバーがアイヨシの持ってるのと全然違ってたのでビックリ。ハヤカワミステリといえば、訳の分からない抽象画の表紙にビニールのカバーと決まってるのに、新しいのは何だかポップなのになってました。売り上げ好調みたいですし、年末のランキングでも軒並み高評価なので、この機に畳み掛けたい気持ちは分からなくもないですが、レーベルとしてのプライドがないのか問い詰めたい気持ちもなくはないです(笑)。
理論社ミステリーYA!更新ー。
 奥泉光「日本のジャズはおもしろい!」と大倉崇裕「落語はミステリー!?」が更新されてます。あとで熟読するのでメモメモ。
講談社ノベルス2007年1月の新刊予定
 森博嗣の『ηなのに夢のよう』はともかくとして、歌野晶午の『密室殺人ゲーム王手飛車取り』がタイトルからしてすごい気になります。でもでも、一番気になるのが、古野まほろの『天帝のはしたなき果実』。誰それ? って新人さんらしいのですが、いきなり1,680円って、どんだけ厚い本でデビューするつもり何ですか?(笑)
【参考】『密室殺人事件王手飛車取り(プチ書評)』
●本日、竜王戦第7局の1日目ー。
 最終局は振り駒の結果渡辺竜王の先手となりました。プロの対局ではここ何年かは先手の勝率の方が良くて、実際将棋は先手の方が有利なゲームだと発言している棋士も森内名人を始め何人かいます。しかし、今期の竜王戦に限って言えばここまで後手の2勝4敗。初戦では、後手番が欲しかったと、そのとき先手になった佐藤棋聖が言ってたりしますので、ここは微妙なところです。で、後手になった佐藤棋聖はまたもや2手目3二金。しかし今度は渡辺竜王は挑発に乗ることなく普通に居飛車を宣言。そうこうするうちに相矢倉戦となりました。作戦家で知られる両対局者ですが基本は居飛車党。矢倉を制する者が棋界を制す、とよく言われるとおり、ここ一番での相矢倉は番勝負の最後を飾るのに相応しいと言えるでしょう。しかし、考えれば考えるほど意味の分からない、不思議な展開です。双方ジャブは打ち合っていますが、ストレートが出せそうなところで出さずに相手の出方を伺うような指し方の応酬です。出た銀を引っ込めた佐藤棋聖の差し回しには特に驚きました。私だったら躊躇なく突撃するところですが……。そんな感じで訳は分かりませんが、名局の予感はします(笑)。明日が楽しみです。