『陸橋殺人事件』

　『ＤＩＶＥ！！』（森絵都／角川文庫）の書評を書きましたのでそのうちアップされるでしょう。
　読んでてずーっと困ってたのですが、ＭＤＣ（ミズキダイビングクラブ）がＤＭＣに見えて仕方がありませんでした（笑）。

　ネタがないと言いつつも、うちは一応書評サイトなんだからプチ書評を書けばいいのじゃないか？　ということに気付いたので、しばらくの間そうします。いつまで続くのかと思うと、自分でも絶望的な気分になりますが（あまり読めてないんですよ〜）。

●プチ書評
『陸橋殺人事件』（ロナルド・Ａ・ノックス／創元推理文庫）

　古本屋をかなり巡って苦労して入手しました。
　古典的名作と評されるのも、現在絶版なのも、ともに読んでみて納得です。ミステリの形式そのものに対するシニカルな視点は当時としては確かに画期的だったのでしょうし、仮に本書の趣向をそのまま用いたら現在でも驚かれることは驚かれる（呆れられる？）でしょう。しかし、つまらない。まったく面白くありません。
　美食に飽きたので白飯だけで食べたら一瞬とても美味しく感じたものの、やっぱりこれだけじゃダメだなと思い直したと、誤解を恐れながら言えばそんな感じでした（笑）。ちなみに、著者のノックスはいわゆる『ノックスの十戒』で有名な人ですので、そういう意味での資料的価値も本書にはありますか？　ということで、わざわざ探すほどのものではないですが、もし見つけたら値段によっては買っといても損はしないと思います。