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ゴツボ×リュウジ『ぎぶそん』ポプラ社

ぎぶそん (PIANISSIMO COMICS)

ぎぶそん (PIANISSIMO COMICS)

この本、『ぎぶそん』は、『八月の路上に捨てる』の芥川賞作家である伊藤たかみが2005年に著した『ぎぶそん』を、表紙イラストを描いたゴツボリュウジがマンガ化したものです。
伊藤たかみ - Wikipedia
昭和63年、夏。ガンズアンドローゼスに憧れてバンドを組んでいる中学生の男子女子3人組。ある日、リーダーのガクがギターがうまいという男子・かけるをバンドにスカウトしたが、メンバーのマロはそれが気に入らない。衝突を繰り返しながら、文化祭のライブに向けてバンドメンバーが練習をしていき。。。というお話です。
原作小説が児童向けなこともあり、非常に爽やかで眩しい青春時代の一場面を切り取っています。
なんていうか、ほんと、甘酸っぱいんです。文化系にある*1鬱々としたオーラなど微塵も無く、時にはケンカして、時には恋のドキドキがあってという爽やか一色。
舞台も昭和末期の田舎町というこれまたピンポイントにノスタルジーを誘います。

なんてオッサンホイホイ。
メンバーが衝突したりしながらも、学校の文化祭でのライブ目指して特訓するところなんかは他の音楽系サークルなんかと一緒なんですが、どーにもこのマンガは日なたのにおいがするんですよ。帯に大槻ケンヂが推薦文書いてましたけど、

モテたい一心でバンドをする『グミ・チョコレート・パイン』なんかとは正反対なんですよ!きっと大槻ケンヂも読みながら「ありえねー」とか言いつつ悶えていたと思いますよ!(←妄想)*2
・・・取り乱してしまいました、失礼。
とにかく、文化系サークルマンガが持つ「陰」の部分が全く無い、フジモリみたいな人間にとっては眩しすぎる一冊でした(笑)。
【参考】
ジブリの「耳をすませば」を見ると、死にたくなる人がいるそうなんです... - Yahoo!知恵袋

*1:当社比

*2:実際、推薦文に大槻ケンヂは「高校生バンド」と書いていますが、裏表紙におもいっきり「中学生」って書いてます。