号外さんちゃ0272号
フジモリの記事、「ジャイロ・ツェペリのモデル『死刑執行人サンソン』をゴルゴ31さん、朝目新聞さん、どどdの日誌さん、居酒屋むらさき’さん、Undefined fieldさん、気紛れにあるがまま゙さん、MOONCHRONICLEさん、まさか勝てるとでも?(私が)さん、マンガ☆ライフさん、痕跡症候群さん、千早振る日々さん他にご紹介いただきました。ありがとうございます。
『エコール・ド・パリ殺人事件』(深水黎一郎/講談社ノベルス)
エコール・ド・パリ殺人事件 レザルティスト・モウディ (講談社ノベルス)
- 作者: 深水黎一郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/02/08
- メディア: 新書
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不可解な密室の謎と、被害者である画商の遺したエコール・ド・パリについての美術書とが平行して語られます。作中で発生した密室殺人の謎をめぐる捜査のパートは最初かなり地味です。謎解きの手前には「読者への挑戦状」といったお約束もあったりしますが、その裏には奇抜な仕掛けが隠されていまして、そのバランスが絶妙です。美術書のパートにしても、単にエコール・ド・パリについての知識を補強するだけのものではなくて*1、事件の真相に二重三重に関わっているのが出色の出来です。人間的にはどうかと思いますが(笑)、ミステリ的には傑作だと思います。
(以下、既読者限定で) 続きを読む