東村アキコ『雪花の虎』1巻

浦沢直樹のドキュメンタリーを観て購入。
浦沢直樹の漫勉
最初は「え?東村アキコが歴史もの?」と思ってましたが、これがまたなかなか。
上杉謙信女性説というifものですが、女性らしい視点、歴史に詳しくない人の視点で、歴史よりも「人」に焦点が当てられたドラマに仕上がっています。
表情にこだわっているだけあり、男として育てられた腕白さのなかに垣間見える女性としての感情を表情で見せるのが物凄く巧いです。
絵もまた、ドキュメンタリーで何度も書き直していた見開きや一発描きで描かれたシーンが「ああ、この場面か」と二度おいしく楽しめました。