11月に読んだ本まとめ

すでに今年を振り返るモードになりつつあります。
11月に読んだ本のまとめ。大量でした。



2013年11月の読書メーター
読んだ本の数:23冊
読んだページ数:3147ページ
ナイス数:105ナイス

ONE PIECE 72 (ジャンプコミックス)ONE PIECE 72 (ジャンプコミックス)感想
毎度毎度同じ感想を書いてしまうが、週刊ではとっちらかって複雑煩雑なように思える大量のキャラと輻輳する場面展開と二転三転するストーリーと謎を秘めた設定に眩暈がしているが、単行本では作者の頭にある一本の道がうすぼんやりと見える気がする。おそらくドレスローザ編はこの物語そのものに密接にむすびつく一山になると思われるので、じっくりとヤマを越えるのを待って、改めて最初から読み直して語りたい。
読了日:11月1日 著者:尾田栄一郎


The Book jojo's bizarre adventure 4th another day (JUMP j BOOKS)The Book jojo's bizarre adventure 4th another day (JUMP j BOOKS)感想
文庫版にて再会。改めて乙一ジョジョという二つの才能の奇妙で絶妙な融合を満喫できた。荒木先生が「悪役の過去をじっくり描くと読者が感情移入してしまい倒せなくなる」と言った気持ちがよくわかる。そしてラストシーンは何度読んでも胸にグッとくる静かでもの悲しくひんやりとした、まさに「冬のなかにいるような」読後感を受ける。(実際には夏だけど)
読了日:11月7日 著者:乙一,荒木飛呂彦

87CLOCKERS 4 (ヤングジャンプコミックス)87CLOCKERS 4 (ヤングジャンプコミックス)感想
4巻突入。相変わらずOCの世界はよくわからないし、なんでこんなに熱くなれるのかもわからないが読み入ってしまう面白さを持っている。まさに作者の地力そのものだよなぁ。物語もよい具合に一区切り付き、新たな展開に読者を引っ張り込んだ。「よくわからないけど面白い」という感想をもってしまうおかしな漫画。
読了日:11月8日 著者:二ノ宮知子

じょしらく(6)<完> (ワイドKC)じょしらく(6)<完> (ワイドKC)感想
完結お疲れ様でした!打ちきりじゃなかったようでほっとしました(笑)。そして最終話もみごとに決まり、まさに「おあとがよろしいようで」なマンガでした。
読了日:11月8日 著者:ヤス

九泉之島(1) (アフタヌーンKC)九泉之島(1) (アフタヌーンKC)感想
島に残るおどろおどろしい因習と謎の殺人鬼という金田一(じっちゃんの方ね)ばりな物語なのに、おっぱいとかおしりとかすごすぎて陰惨さや暗さを全く感じさせない。読後にはおっぱいしか残らない。ある意味すごい取り合わせだよなぁ。まあ次巻も買ってしまうんですけどね。
読了日:11月8日 著者:東田裕介

ウイナーズサークルへようこそ 4 (ヤングジャンプコミックス)ウイナーズサークルへようこそ 4 (ヤングジャンプコミックス)感想
3巻で「競馬というルールゲームに舵を切った」などと世迷言を吐いてしまいました。ジャンピング土下座。「馬券上手馬券下手」や「穴を見つける方法」など、この巻はなんとまあ「競馬」してます。おかげで今週のエリザベス女王杯の買い方を考え直してしまいましたよまったくもうー(笑顔で)。とはいうものの悪役の再登場や主人公たちの成長など物語も進み、良い具合に脂がのってきました。競馬好きは必読の一冊です。
読了日:11月8日 著者:甲斐谷忍

夏の十字架夏の十字架感想
白眉の表題作をはじめ、5編の中短編が詰まった珠玉の作品集。コミティアで人気の同人作家とのことですが、「世の中にはまだこんな原石が存在しているんだ」と世界の広さを改めて思い知らされた一冊。同人作品だけあって作者の趣味がもろに反映している(あー、この作品に影響を受けたんだろうなぁ、と思わずニヤけてしまう)荒削りな部分がまた心地よい。
読了日:11月8日 著者:ウチヤマユージ

さよならソルシエ 2 (フラワーコミックスアルファ)さよならソルシエ 2 (フラワーコミックスアルファ)感想
1巻を読んだ時点では「こりゃ大河長編マンガになるなぁ」と思ってただけに2巻の帯で「完結」と書いてあってびっくり。そして本編読んで2度も3度もびっくり。何を書いてもネタバレになりそうなので慎重に言葉を選ぶが、『式の前日』の短編を単行本2巻でたっぷり描いた、とでも言うべき印象を受けた。長編と身構えずに最初からゆっくりと読み直すとまた違った読感を持つのだろう。いわゆる「5巻以内に完結するおすすめマンガ」で5作品以内に名前が挙がる佳作だと思う。
読了日:11月8日 著者:穂積

キウイγは時計仕掛け (講談社ノベルス)キウイγは時計仕掛け (講談社ノベルス)感想
久々の森博嗣。内容も、これまでと同じようにミステリィ以外の部分に重きを置いている。時間の流れも現実に合わせ(まさか、ツイッターやSNSという単語が普通に登場するとは、『すべてがFになる』を読んだときには思いもしなかった。当たり前ですが)、おまけに登場人物たちも「謎」そのものに興味を示さなくなっているというところも非常にリアル。ギリシャ文字真賀田四季という大きな縦軸がありながらも、基本的にはこれまでのすべてのシリーズが一つに交わるシリーズなのでしょう。次巻はだいぶ先のようですが、楽しみに待ちます。
読了日:11月13日 著者:森博嗣

VANILLA FICTION 3 (ゲッサン少年サンデーコミックス)VANILLA FICTION 3 (ゲッサン少年サンデーコミックス)感想
いよいよ物語が動いてきました。敵チームの描写や背景をきっちり描くことで読者が主人公チームを応援しづらい環境を作るところが嫌らしいよなぁ(←ほめてます)。まさに、「どう考えてもバッドエンドにしかならない」物語になりつつある。そして主人公チームもまさかの展開。どちらが勝つかわからない、そして全滅まで選択肢にあるであろう二転三転先が読めない展開で続きが最も気になる漫画の一つである。
読了日:11月15日 著者:

坂本ですが? 2 (ビームコミックス)坂本ですが? 2 (ビームコミックス)感想
2巻も変わらぬテンションで安心した。突き抜けすぎず、規模を落とさずの高値安定の面白さ。ばかばかしくて笑うというまさにギャグ漫画の王道。カッコ面白いです。
読了日:11月15日 著者:佐野菜見

ブスだけどマカロン作るよ (まんがタイムコミックス MNシリーズ)ブスだけどマカロン作るよ (まんがタイムコミックス MNシリーズ)感想
これはヒドい(←ほめてます)。まさにリアル「ワタモテ」な作者の過去話は事実という補正がなくても「ワタモテ」を軽く超えている。破壊力抜群なぼっち喪話でこれだけ笑いに変えるところは作者の負のセンスが抜きんでているのだと思われます。まあ、後半の方は見なかったことにします。。。
読了日:11月15日 著者:カレー沢薫

火輪花の丘 (ビームコミックス)火輪花の丘 (ビームコミックス)感想
ほっこり、にやにや。少し不思議で読み終わった後ふわっと暖かいものが胸の奥に残る良質な短編集。たこ焼きのお話が白眉です。脳内再生余裕。
読了日:11月15日 著者:須藤真澄

おってけ! 3ハロン 3おってけ! 3ハロン 3感想
2012年のレースを回顧。ローカルレースなんかも「ああ、こういうことあったなぁ」と振り返れる意味ではほどよい一冊。
読了日:11月19日 著者:松本ぷりっつ

マンガで分かる心療内科 9 (ヤングキングコミックス)マンガで分かる心療内科 9 (ヤングキングコミックス)感想
今回も真面目1:おふざけ9ぐらいの比率で心理学や心療内科についてわかった(気になれる)充実した一冊。意外と読みがいあるんですよねぇ。
読了日:11月19日 著者:ゆうきゆう

岸辺露伴は動かない (ジャンプコミックス)岸辺露伴は動かない (ジャンプコミックス)感想
待望の単行本化ッ!!作者自身による作品解説もディモールト・ベネ!トウモロコシを食べたりアワビを採るだけなのに面白いという唯一無二の漫画(←紹介の仕方に偏りあり)。ジョジョ本編以上にスリリングで「奇妙」な短編集。満喫ッ!!
読了日:11月19日 著者:荒木飛呂彦

山賊ダイアリー(4) (イブニングKC)山賊ダイアリー(4) (イブニングKC)感想
狩猟シーズン終了。自分で作った料理は美味いというが、そりゃ自分で獲った食材で作った料理はさらに美味しいよね。巻末の「狩猟期のため不定期連載になります」読んで吹いた。そりゃそうだよなぁ。
読了日:11月22日 著者:岡本健太郎

異法人(1) (モーニングKC)異法人(1) (モーニングKC)感想
現代によみがえったハンムラビ王が気弱な高校生・青南を通じ「現代の法」、そして「罪と罰」を浮き彫りにする物語。1巻目なのでまだまだ顔見せ、これから物語が動くと思うが、それでもハンムラビ王の圧倒的存在感と4千年の時を隔てた「法」の概念について考えさせられる。
読了日:11月22日 著者:山本松季

バイトのコーメイくん(1) (モーニングKC)バイトのコーメイくん(1) (モーニングKC)感想
クレムリン』作者によるコンビニ+動物+三国志の闇鍋的カオスなマンガ。田舎やコンビニやスイーツ女子などをガンガンdisるカレー沢節は健在。登場キャラもガンガン増えお話も拡散して読む側がハラハラする不安定感も健在。
読了日:11月22日 著者:カレー沢薫

おおきく振りかぶって(21) (アフタヌーンKC)おおきく振りかぶって(21) (アフタヌーンKC)
読了日:11月23日 著者:ひぐちアサ
おおきく振りかぶって(22) (アフタヌーンKC)おおきく振りかぶって(22) (アフタヌーンKC)感想
秋季大会、武蔵野第一戦。この作品は「弱小チームが甲子園を狙えるチームになっていく」ことに対する説得力をコツコツと積み上げているマンガであると思うのだが、この巻でついに三橋の「まっすぐ」が通用しなくなってしまう。しかしその次のページで三橋の心が折れずふんばるシーンは、「おお、成長したなぁ」と親心で感激してしまった。そして阿部とのバッテリーの関係性の変化にもにっこりしてしまう。なんだろう、思わず親目線で読んでしまうマンガだよなぁ。
読了日:11月23日 著者:ひぐちアサ

つくりばなし (モーニングKC)つくりばなし (モーニングKC)感想
架空の都市「つくりばな市」を舞台にした日常8コマ。”とぼけた”という形容詞が一番しっくりくる、くすくす笑える漫画。こういうゆったりしたテンポの漫画を読むのもよいなぁ。
読了日:11月23日 著者:木下晋也

星のポン子と豆腐屋れい子 (アフタヌーンKC)星のポン子と豆腐屋れい子 (アフタヌーンKC)感想
原作・小原眞司、作画・トニーたけざきという「ザ・アフタヌーン」な合作SF漫画。SFとしてはど直球で、登場キャラも小原眞司っぽいお話なのだが作風はトニーたけざきという「なるほどうまく融合してるなぁ」と感心した。はっちゃけた設定、ぶっとんだストーリーでありながら、軸に家族愛を据えるところなど、両者の個性がうまく活きている佳作。
読了日:11月23日 著者:トニーたけざき


読書メーター



私家版2013年ベスト10入りする漫画も何冊か発掘しました。満足。
環境が変わりblogが大幅にさびしくなった1年ですが、なんとかペースをつかみたいところです。