9月に読んだ本まとめ

9月はほんと忙しかったですが、合間を見てそれなりに漫画を読めました。
いろいろ収穫ありの満足な一か月でした。



2013年9月の読書メーター
読んだ本の数:18冊
読んだページ数:2250ページ
ナイス数:74ナイス

ナナマル サンバツ (6) (カドカワコミックス・エース)ナナマル サンバツ (6) (カドカワコミックス・エース)感想
俺たちの戦いはこれからだ!と男坂エンドになるかと思ったー。続いてよかったー。 越山は良い意味でライバルたちの記憶に残り、自分に足りないところと上との距離を強く感じただろうし、明良も浄化フラグが立った。例会編は次巻までかな。スピード感あふれテンポが良いのが小気味よいです。次も楽しみ。
読了日:9月8日 著者:杉基イクラ

おひとりさま (アサヒコミックス)おひとりさま (アサヒコミックス)感想
一人飲み女子マンガ『ワカコ酒』の作者によるぼっちコミックエッセイ。一人カラオケ一人居酒屋一人旅行とエクストリームなぼっちイベントではないですが、想定される読者層の「ぼっち初心者」に向けた「あるある感」はよく出ていると思います。この漫画とは直接関係ないかもですが、「大勢で遊ぶのもいいけど、たまには一人で」のぼっちと「最初から一緒に遊ぶ人がいない」ぼっちとでは次元が軽く3つ4つ隔たれているのかなぁ、などと思いました。
読了日:9月8日 著者:新久千映

ちはやふる(22) (Be・Loveコミックス)ちはやふる(22) (Be・Loveコミックス)感想
名人への挑戦権をかけた東西決勝戦。それぞれの思いが激しくぶつかり、4人すべての「負けられない理由」をこれまでにしっかり描いているため、どっちにも勝ってほしいもどかしい読者心理が働いてしまう。新の「新たな覚醒」には「そうきたかたー」と読んでて興奮、そして原田先生の過去には「そうだったのか!」とさらに興奮。過去を背負った者と未来を持つ者の激突。そしてここで終わるかー。続きは本誌でという魔の宣伝文句に心奪われます(笑)
読了日:9月14日 著者:末次由紀

出落ちガール―鈴木小波短編集 (ヤングキングコミックス)出落ちガール―鈴木小波短編集 (ヤングキングコミックス)感想
脱衣婆と野球拳、幽霊は若かりしお母さんなど、まさに「出落ち」なワンアイデアの短編を集めた一冊。ややSFやホラー入っていて単純な人情ものやハッピーエンドで終わらない話が多く読み手を選ぶかもしれないが、読みやすい絵柄や独特の構図がなかなかgoodです。作者のほかの作品にも興味を持ちました。
読了日:9月14日 著者:鈴木小波

放課後さいころ倶楽部 1 (ゲッサン少年サンデーコミックス)放課後さいころ倶楽部 1 (ゲッサン少年サンデーコミックス)感想
これは面白い!京都のとある高校を舞台に、アナログゲームボードゲーム、カードゲーム)を女子高生たちがわいわいと遊ぶほのぼの系漫画。最初に登場人物たちの個性や性格をしっかり描いたうえで、彼女たちがそれぞれの性格を存分に出しながら楽しそうにゲームを遊んでいるのを見るとこちらまで楽しくなってくる。あくまでお話の中心が「ゲーム」なのもよいです。出てくるゲーム全部の面白そうで、やりたくなってしまいますわ・・・
読了日:9月14日 著者:中道裕大

棺担ぎのクロ。~懐中旅話~ (1) (まんがタイムKRコミックス)棺担ぎのクロ。~懐中旅話~ (1) (まんがタイムKRコミックス)感想
再読。絶望に彩られた旅の中で希望の種を残していく旅人の物語。
読了日:9月16日 著者:きゆづきさとこ

棺担ぎのクロ。~懐中旅話~ (2) (まんがタイムKRコミックス)棺担ぎのクロ。~懐中旅話~ (2) (まんがタイムKRコミックス)感想
再読。過去を少しずつ仄めかしながら、あくまで「今」を語る。
読了日:9月16日 著者:きゆづきさとこ

棺担ぎのクロ。~懐中旅話~ (3) (まんがタイムKRコミックス)棺担ぎのクロ。~懐中旅話~ (3) (まんがタイムKRコミックス)感想
再読。物語の輪郭が語られる重要な巻。死に向けた諦観がニジュク、サンジュによって生への渇望に少しづつ少しづつ塗りなおされる道程をゆっくりと描いている。
読了日:9月16日 著者:きゆづきさとこ

棺担ぎのクロ。~懐中旅話~ (4) (まんがタイムKRコミックス)棺担ぎのクロ。~懐中旅話~ (4) (まんがタイムKRコミックス)感想
最新刊ようやく読了。過去話を交えながら、クロが自身の旅について見つめなおす巻だったりします。ダークな雰囲気の中、暖かいキャラクターによる希望と再生の物語であるはずなのにどこかさびしい雰囲気がするのは、旅の終わりに死と別れがうっすらと見えているからでしょうか。
読了日:9月16日 著者:きゆづきさとこ

兎 野性の闘牌 15 (近代麻雀コミックス)兎 野性の闘牌 15 (近代麻雀コミックス)感想
何気に好きな麻雀漫画。リアルギリギリの能力インフレ麻雀漫画だが、ハッタリと絵柄で引き込まれます。今巻はついに兎覚醒。そして愛も覚醒。頂上決戦という感じで盛り上がります。
読了日:9月21日 著者:伊藤誠

とっかぶ(1) (アフタヌーンKC)とっかぶ(1) (アフタヌーンKC)感想
スパイになりたい少年とヒーローになりたい少女を中心とした放課後青春コメディ。ちょっとした日常の謎を元気な主人公たちが向かっていく様子はほんと、青春青春してて心地よい。けっこう好みの漫画かも。
読了日:9月21日 著者:桑原太矩

ハチワンダイバー 30 (ヤングジャンプコミックス)ハチワンダイバー 30 (ヤングジャンプコミックス)感想
師弟戦、決着!単なる(←失礼!)将棋の対戦をこれだけ熱く熱く面白く熱く描けるのはほんと、この漫画が唯一にして無二かもしれない。大ゴマを多用して迫力満点ながら、要所要所でしっかりと「将棋」しているのがすごいです。師弟の絆はかなり目頭がうるっときました。
読了日:9月21日 著者:柴田ヨクサル

イノサン 2 (ヤングジャンプコミックス)イノサン 2 (ヤングジャンプコミックス)感想
読むのにエネルギーが要る、そんな漫画。処刑人として成長していくことを「覚悟する」シャルルの巻、という感じでした。凄惨な描写でありながら美しさを感じさせる作者の筆力にはただただ脱帽です。
読了日:9月21日 著者:坂本眞一

いとしのムーコ(4) (イブニングKC)いとしのムーコ(4) (イブニングKC)感想
べたな恋愛漫画以上に読んでてニヤニヤしてしまう。テンション高いムーコとそのテンションを間違って受け止めながらも温かく接するこまつさんたちとの関係がさいこーなのです。
読了日:9月21日 著者:みずしな孝之

天地明察(5) (アフタヌーンKC)天地明察(5) (アフタヌーンKC)感想
本巻ではついに改暦の大役を任ぜられる。ここに至るまでの道のりや出会った人々、彼らの思いや遺志、そして自らの挫折や夢がみごとに集約された感じがしました。「静かなる熱」ともいえる、激しくはないがものすごい熱量を感じた巻でした。
読了日:9月21日 著者:槇えびし

3月のライオン 9 (ジェッツコミックス)3月のライオン 9 (ジェッツコミックス)感想
次巻でハチクロと同じ10巻かぁ。1巻ごとに世界に厚みが加わっているような感覚を覚えます。1巻のころにくらべると、零くんもほんと大人になったなぁ(しみじみ)。「周りが見える」ってこういうことを言うのだと思います。そしてそれを気づかせてくれた3姉妹の暖かさにもグッときます。今巻はまさに家族の巻。毎巻毎巻あらゆる角度で涙腺を刺激することよ。大満足。
読了日:9月28日 著者:羽海野チカ

くちびるに歌を 1 (少年サンデーコミックススペシャル)くちびるに歌を 1 (少年サンデーコミックススペシャル)感想
モリタイシのコミカライズした『くちびるに歌を』ということでどんな料理になるのかな、と思ったら、かなりの力技でモリタイシの作品になってますね。そのぶん原作にこめられた仄かな鬱や毒が薄められているのが残念ですが、これはこれで面白いです。
読了日:9月30日 著者:中田永一,モリタイシ

トラウマ量子結晶 (7) (カドカワコミックス・エース)トラウマ量子結晶 (7) (カドカワコミックス・エース)感想
突き抜けて完結。最後は見事なまでの打ち切りっぽさを出していて、ふっきれた感がすごい。いろいろ言うと愚痴になっちゃうのでアレですが、まあ、面白かったですよ。
読了日:9月30日 著者:青木ハヤト


読書メーター



やはり『3月のライオン』が素晴らしかった。棋士という「人間」をこれでもかと描く作者のまっすぐな意志に心が揺り動かされます。そして『イノサン』の凄惨な美しさよ。2013年ベスト10マンガの枠がだいぶ埋まりました。
一方で、『とっかぶ』『放課後さいころ倶楽部』など新たな漫画に出会える幸せ。これがあるからマンガ読みはやめられませんね。
10月は『ジョジョリオン』5巻という待望の大砲が控えてます。復習もばっちり。今月も楽しみです。