5月に読んだ漫画まとめ

はやいものでもう6月。引っ越ししてから1か月が過ぎ、ようやく少しは落ち着いてきました。
長い間休眠状態でしたこのblogもそろそろ冬眠明けしたいです。(書く書く詐欺)
というわけで5月に読んだ漫画をまとめてみました。
5月は結構大漁でした。
2013年5月の読書メーター
読んだ本の数:18冊
読んだページ数:2568ページ
ナイス数:81ナイス

銀の匙 Silver Spoon(7) (少年サンデーコミックス)銀の匙 Silver Spoon(7) (少年サンデーコミックス)感想
遂に父親との再会。ハガレンと同じく、「父親を超える」ことがラストバトルになる予感がするのだが、あちらと違ってこのマンガは八軒の精神的成長のみが武器なので、読んでいるこちらも胃がきりきりします。そして仄かにまぶされるラブがよい感じ。全般的に「苦い」物語なので、これぐらいの甘みがちょうど良いかも。
読了日:5月1日 著者:荒川 弘



七つの大罪(2) (講談社コミックス)七つの大罪(2) (講談社コミックス)感想
まさに王道ド直球。主人公がいきなり苦戦しているところが昨今の最強主人公マンガと違ってこれまたレトロで良い感じです。ジャンプじゃないけど、「努力」はこの作品に組み込まれるのかな?ちょっと期待。そして3人目の仲間も登場し、物語が徐々に動き出します。駆け足にならず、地に足つけてじっくりと描いてほしいなぁ。
読了日:5月1日 著者:鈴木 央



零崎双識の人間試験(4) (アフタヌーンKC)零崎双識の人間試験(4) (アフタヌーンKC)感想
原作をしっかりと咀嚼し、削るところ、膨らますところをしっかりと描いているところが好感が持てます。次巻で完結。人間ノック以降も続けてほしいなぁ。
読了日:5月1日 著者:シオミヤ イルカ



バガボンド(35) (モーニング KC)バガボンド(35) (モーニング KC)感想
武蔵、耕すの巻。ハガレンの「全は一、一は全」の悟りをまるまる一巻以上かけて描いている感じ。自然と一つになり、さらなる高みを目指す武蔵像はけっこう新鮮で面白い。
読了日:5月1日 著者:井上 雄彦



少年ノート(5) (モーニング KC)少年ノート(5) (モーニング KC)感想
素晴らしい!これまで各キャラの悩みや想いをしっかりと描きこんでいたことが、この巻の「合唱」ですべて一つになった。カンブレの考え方などは合唱人にとって「そうそう」と頷くことしきりだし、歌による「奇跡の発現」は信じたいと思っている。5巻は兄の登場で一気に物語が動いたが、万能キャラではなく挫折と心の傷を抱えた一人の人間としてしっかり描かれ、儚く消えさるボーイソプラノという一瞬の輝きを、美しいだけの存在としないところに好感が持てる。ゆたか達の「合唱」を浴びたウラジミールがどう変化するのか、次巻が本当に楽しみ。
読了日:5月1日 著者:鎌谷 悠希



ZUCCA×ZUCA(5) (KCデラックス)ZUCCA×ZUCA(5) (KCデラックス)感想
最初のころに比べてインパクトはなくなってきたけど、個性豊かなヅカオタさんたちがキャラ化してきているので新たな面白味が出ている。
読了日:5月3日 著者:はるな 檸檬




おにぎり通信 ~ダメママ日記~ 1 (愛蔵版コミックス)おにぎり通信 ~ダメママ日記~ 1 (愛蔵版コミックス)感想
酔っぱらい研究所所長から二児の母に。リアルのだめなやりとりは読んでて笑ってしまいます。子育てはこれぐらいいい加減なほうが良いのかもと思わせる、賑やかながら明るい雰囲気が◎です。
読了日:5月15日 著者:二ノ宮 知子




87CLOCKERS 3 (ヤングジャンプコミックス)87CLOCKERS 3 (ヤングジャンプコミックス)感想
まだまだ序盤という感じだけど、主人公と一緒に少しづつOCの面白さがわかってきた。
読了日:5月15日 著者:二ノ宮 知子



千年万年りんごの子(2) (KCx(ITAN))千年万年りんごの子(2) (KCx(ITAN))感想
せつないなあ。短編集とはうってかわって田舎のどろどろ、おどろおどろな息苦しさと厭らしさを巧く描いていて、それゆえに引き裂かれる夫婦の苦悩が胸に刺さる。
読了日:5月15日 著者:田中 相



ジョジョリオン 4 (ジャンプコミックス)ジョジョリオン 4 (ジャンプコミックス)感想
自身のルーツを探るという歴代JOJOのなかで最も「私的」な物語。それなのに、いやそれだからこそ非常にスリリング。康穂のスタンドといい、戦闘向きでないのも緊張感があって良い。そしてカツアゲロード・・・怖いよなぁ。はやく次巻をッ!
読了日:5月17日 著者:荒木 飛呂彦



ウイナーズサークルへようこそ 3 (ヤングジャンプコミックス)ウイナーズサークルへようこそ 3 (ヤングジャンプコミックス)感想
これは・・・。競馬好きの一読者からすると、まさに「化けた」巻。前半ではさまざまな攻略法をつぶしていくなど馬券の買い方のいろはを描いておきながら、馬神予選ではナナオの「パドック観察」という得意技を封じ込める「ルール」を盛り込むなど、作者お得意の、競馬を一つの「ギャンブルというジャンル」にクラスアップさせることに成功した。競馬をきちんと「駆け引きふくめたギャンブル漫画」として描いたのは『銀と金』『ギャンブル!』以来かな?次巻が非常に楽しみ。
読了日:5月20日 著者:甲斐谷 忍



さよならソルシエ 1 (フラワーコミックス)さよならソルシエ 1 (フラワーコミックス)感想
『式の前日』の作者が若き日のゴッホ兄弟を描く。うーん、名作の予感しかしない。史実とフィクションを巧みに織り交ぜながら、兄弟の確執と才能を鮮やかに描いている。また新たに追い続ける漫画に出会えた幸せ。そして関係ないが「さよならトルシエ」と誤入力した人は自分だけではないはず、と、思う。
読了日:5月20日 著者:穂積



トラウマ量子結晶 -6 (カドカワコミックス・エース)トラウマ量子結晶 -6 (カドカワコミックス・エース)感想
相変わらず画力はアレだが、ついつい新刊を買ってしまうだけの何かを持っている変わった漫画。やはり登場人物たちのクズっぷりが素敵。
読了日:5月24日 著者:青木 ハヤト



ワカコ酒 1 (ゼノンコミックス)ワカコ酒 1 (ゼノンコミックス)感想
イイ!OL版『孤独のグルメ』な感じだが、「お酒とおつまみ」のセットにこだわって描くところがよい。お酒あってこそのおつまみ。おつまみあってこそのお酒。お酒を注ぐときの効果音など、「わかってるなぁ」という、まさに酒飲み必読の一冊。わーお酒飲みたいー(思う壺)
読了日:5月24日 著者:新久 千映



荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟 (集英社新書)感想
『奇妙なホラー映画論』に続き、荒木飛呂彦先生が「サスペンス」を切り口に映画を語りまくります。『奇妙なホラー映画論』もそうでしたが、とにかく荒木先生の映画に対する熱いッ!愛がこれでもかと語られ、非常に大満足の一冊。同時に「サスペンス」を軸とした作品論についても持論が展開され、「荒木作品のDNA」を知ることができ非常に興味深かった。
前巻はホラー映画論だったのでちょっと敬遠していた、という人にもお勧めできる、ジョジョファン必読の一冊。

読了日:5月27日 著者:荒木 飛呂彦



かくかくしかじか 2 (愛蔵版コミックス)かくかくしかじか 2 (愛蔵版コミックス)感想
東村アキコの自伝(?)マンガの2巻。学生時代のダメエピソードの「あるある」感で笑わせた後に、師に対する懺悔、失った時間に対する悔悟をずしりと描く。落差でもあり、「学生時代のバカ」と「こうしとけばよかったという後悔」は表裏一体なんだよなぁと思ってしまいました。師に対する語りかけというモノローグを挟んでいますが、師は亡くなったのか、元気なのか。読者の興味をひき引っ張る手法は巧いと思います。一気に学年が進んでいますが、次巻も楽しみ。
読了日:5月30日 著者:東村 アキコ



十 ~忍法魔界転生~(2) (十 ~忍法魔界転生~ (2))十 ~忍法魔界転生~(2) (十 ~忍法魔界転生~ (2))感想
いやあ面白い。2巻になっても主人公がまだ登場しないって漫画を読むのは初めてかもしれません(笑)。それでも面白く読めてしまうのは原作のパワーとそれをビジュアル化する作者の手腕。はやく次巻を!
読了日:5月30日 著者:せがわ まさき



とめはねっ!鈴里高校書道部 11 (ヤングサンデーコミックス)とめはねっ!鈴里高校書道部 11 (ヤングサンデーコミックス)感想
ブコメ的にも動き出してきた巻。なんというか、作者の本領発揮!という感じがして非常に嬉しいです。
読了日:5月31日 著者:河合 克敏



新刊では『ワカコ酒』『さよならソルシエ』がよかったです。このままいけば2013年ベスト10には入るかな。
年末のベスト10候補の作品を優先に、プチ書評をぼちぼちあげていきますので引き続き長い目で見守っていただけるとありがたいです。