まさに「ごうもん!」 α・アルフライラ『ちょっとかわいいアイアンメイデン』

 日常+微百合+4コマという「あずまんがの法則」(←フジモリ命名)は10年前より4コママンガの世界では売れる鉄板の方程式として活用されてきたかと思います。
「オタク」を加えることで『らきすた』が。
「軽音楽部」を加えることで『けいおん!』が。
すなわち、「あずまんがの法則」に何をスパイスとして加えるかが他のマンガとの差別化につながるわけです。
で、今回フジモリが読んだ『ちょっとかわいいアイアンメイデン』ですが・・・。

拷問かよ!
と、まあかなりはっちゃけた設定の4コマです。
主人公・武藤結月がひょんなことから小中高一貫の女子高の「拷問部」に所属することとなり、年上の先輩や年下の先輩たちとだらだらまったりと日常を過ごす4コマです。
まさに「ごうもん!」というサブタイトルが相応しい4コマ。
内容はちょっぴりエロコメなので子どもには見せられないシーンもあり万人には薦められませんが、意外と拷問器具や歴史なんかの考察がしっかりしています。
日常4コマの範囲内で刺激を求めたい人にはこっそりオススメする一冊です。
【ご参考】アイヨシプチ書評 『尋問請負人』(マーク・アレン・スミス/ハヤカワ文庫)