ポケモンバトルチェスが面白い件

ポケモンバトルチェス BW バージョン

ポケモンバトルチェス BW バージョン

 『ポケモンバトルチェス BW バージョン』(以下、ポケモンバトルチェス)という2人対戦型ボードゲームが12月26日に発売したのですが、これが結構面白いのでご紹介。……といっても、今のところヒトと遊んだことはないんですけどね(苦笑)。
 ただ、公式サイトでCPU相手に実際に戦ってみることができます。ルール説明のページも用意されているという親切設計です。
ポケモンバトルチェス
 というわけで、とりあえずCPU相手に戦ってみたのですが、これがホントに面白いのです。キーワードは「速度計算」です。
 詳細については公式サイトを見て欲しいのですが、ノーマルコマ・タマゴコマ・伝説コマの3種類のコマがあって、それぞれのコマにはスタディ将棋やどうぶつしょうぎなどと同じく移動できる方向が書かれています。ポケモンバトルチェスの場合には、この方向は移動方向だけでなく攻撃可能な方向でもあります。また、相手のコマを取るためには攻撃できる位置にまで移動してバトルを行い勝利する必要があります。すべてのコマは表と裏があって、表のコマにバトルを仕掛けて勝利しても、相手のコマが裏になるだけでそのコマを倒すことはできません。コマが裏になるとパワーや移動方向が変化します。
 バトルの勝敗はコマのパワーを比べることによって行われます。多いほうが勝ち。同じなら引き分けです。パワーが同じか少ない場合でも、プラスパワーカードをめくることで勝利する可能性が生まれます。パワーカードは+0が2枚、+20、+30、+40、+70が1枚ずつの計6枚。+70が出たらシャッフルされます。このパワーカードによって運の要素が生じているのですが、シャッフルされるまでパワーカードが引き続けられると徐々に運の要素が少なくなってきます。運ゲーでもあり駆け引きゲーでもあります。
 タマゴコマはビクティニという王様を守る囲いのようなものです。TAMAGO1→TAMAGO2→TAMAGO3→ビクティニ表→ビクティニ裏となります。自分の王様と相手の王様がどの段階にあるのか比較して守るべきか攻めるべきか(将棋でいうところの「速度計算」)を行うのが終盤では大事になってきます。
 倒されたコマはコストエリアに移動します。コストエリアに3枚コマが溜まるとゼクロム、4枚溜まるとレシラムという強力な伝説コマを呼ぶことができます。伝説コマはパワーだけでなくバトルする方向によっては2つのコマともバトルすることができます。なので、少々コマ損しても、いやむしろ積極的にコマ損することで伝説コマを有効活用できれば一発逆転が狙えます。
 ただし、伝説コマは召還するだけでそのターンは終わってしまいます。なので、プレーのコツとして、そろそろ相手のコストが溜まりそうだと思ったら常にタマゴに攻撃を仕掛け続けられるようにプレッシャーをかけ続けることが大事です。とにかく伝説コマを呼ぶ間を与えないようにするのです。
 また、伝説コマは大きいので移動に小回りが利きません。なので、勝ち目のない表コマを、伝説コマとタマゴコマの間に移動させることで一手の余裕を得ることができます。勝ち目がない裏コマを移動させても次のターンで倒されてしまうので意味はありません(将棋でいうところの「一手一手」)が、表コマであれば確実に一手稼げます。終盤では大事な手筋です。
 伝説コマという存在があるので、無闇に相手のコマを倒してしまうのも考えもので、効率的にタマゴコマ→ビクティニのみを痛め続けるのが勝利への近道です。ただ、一度相手のコストが溜まってしまったら逆に相手のコマを削りに行くのも考え方としてアリでしょう。というのも、コストが満杯の状態でさらに相手のコマを倒せば、そのコマは文字通り無駄死となるからです(そういう意味でも、とにかくタマゴを倒し続けたいです)。
 ま、細かいことは実際に公式サイトからゲームを体験していただければと思います。これから迎えるお正月などに家族で遊んで楽しむのにもってこいだと思います。飽きたときのために将棋やどうぶつしょうぎを用意しておくと尚よいでしょう(笑)。500円というのもお手頃な価格です。ってか、私も誰が人間を相手に遊んでみたいです(トホホ)。
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