将棋とうなぎ
将棋とうなぎについての小ネタを3つほど。
加藤一二三九段とうなぎ
- 作者: 加藤一二三
- 出版社/メーカー: ワニブックス
- 発売日: 2011/04/15
- メディア: 新書
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かつては本当に鰻重一辺倒でした。NHKの番組で鰻はご飯と一緒に食べることが栄養学的にもよく短期間で元気になるということを紹介していて、わが意を得たりと思ったものですが、そもそもこの「鰻重伝説」の発端は、天ぷら定食を頼んだところ届かないことが二度あったこと。ご飯が届くか届かないかでイライラしても仕方がない。また鍋焼きうどんなどは熱くて冷めるのに時間がかかります。限られた昼休みに食べるには時間がもったいない。そもそも、勝負中に、今日は何を食べるか考えて気を散らすなら、最初から決めておいたほうが集中できるという考えからでした。
ちなみに、最近は鰻重ではなく、寿司に変更しています。
『老いと勝負と信仰と』(加藤一二三/ワニブックス【PLUS】新書)p120より
プロ棋士の対局は持ち時間が長いので昼食休憩や夕食休憩が設けられることが多いのですが、そこでの食事として鰻重が注文されることがあります。それは好みや栄養面など様々な理由があってのことだと思われますが、気合十分な加藤九段の対局姿勢も少なからず影響しているものと思われます。
【関連】『う 1巻』(ラズウェル細木/モーニングKC) - 三軒茶屋 別館
藤井猛九段とうなぎ
- 作者: 南 Q太
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2011/03/23
- メディア: コミック
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「こちとら鰻しか出さない鰻屋だからね。ファミレスの鰻に負けるわけにはいかない。」
『ひらけ駒! 1巻』(南Q太/モーニングKC)p148より
将棋の棋士で鰻屋といえば一般に藤井猛九段のことを指します。
かつて四間飛車・藤井システム(【参考】藤井システム - Wikipedia)で棋界を席巻した藤井猛九段ですが、そんな四間飛車へのこだわり・プライドがユーモア混じりに表現されている言葉です(【参考】鰻屋本舗(将棋):藤井語録 - 藤井猛九段公認応援サイト)。
藤井猛九段公認応援サイト「鰻屋本舗」の名前の元ネタでもあります。
・鰻屋本舗(将棋) - 藤井猛九段公認応援サイト
加古川の鰻料理店「将棋屋」
兵庫県加古川市に「将棋屋」という鰻料理店があります。明治41年創業の由緒あるお店です。
・加古川のうなぎ料理の老舗「将棋屋」は、浜松産のうなぎを使ったうな重や会席料理が好評です。
肥料の積み出し港として、当時栄えた兵庫県加古川市にある別府(ベフ)港。
明治41年(1908年)、当地に下宿屋として創業しました。
初代 貴多文太郎が将棋をたしなんでおり、
名人 関根金次郎から6段の称号を拝したことをきっかけに店名を『将棋屋』としました。
その後、料理旅館業を経て料理店として営業しており、現在店主で4代目となります。
2代目 平郡勝次郎 3代目 平郡勝之 4代目 平郡清躬、と継承されています。
店名の由来 - 将棋屋より
ちなみに、加古川市は市ゆかりの現役プロ棋士が5人活躍中ということもあって、「棋士のまち加古川」として全国に発信しています。その一環として、若手棋士の登竜門となる新棋戦「青流戦」を創設しました。将棋ファンとして今後の展開にも注目です。
【関連】棋士のまち加古川 - 財団法人 加古川ウェルネス協会