将棋棋士ブロガーそれぞれの”３月”2009年度版

　なお、将棋漫画関連ですと、『ハチワンダイバー』の将棋監修をしている鈴木大介八段（棋士紹介）はＢ級１組で５勝７敗と負け越し。また、『３月のライオン』の将棋監修をしている先崎学八段（棋士紹介）はＢ級２組で７勝３敗と勝星がひとつ足りず昇級できませんでした。
　”３月”という触れ込みではありますが、今期の順位戦は３月より前、つまり最終局を待たずに昇降級が決まってしまうケースが多かったです。なのでタイトルに偽りありなことになってしまっています。平にご容赦を（渡辺竜王昇級報告記事と戸辺六段の昇級報告記事）。
　ちなみに、渡辺竜王が昇級を決めた将棋については観戦記を読むことができますので、ご参考まで。
・asahi.com（朝日新聞社）：第６８期順位戦Ｂ級１組１２回戦（上） - 将棋
・asahi.com（朝日新聞社）：第６８期順位戦Ｂ級１組１２回戦（下） - 将棋
　最終局を待たずに昇降級が決まってしまうことが多かったため、今期の順位戦が全体的には盛り上がりを欠いてしまった感は否めません。しかし、そのことによって勝負の厳しさを減ぜられるはずがありません。
　また、来期の順位戦から瀬川晶司四段（ブログ：瀬川晶司のシャララ日記/ウェブリブログ）が所定の成績*1を収めたことによってフリークラスから順位戦に参加することが決まりました（最高の一日瀬川晶司のシャララ日記/ウェブリブログ）。現行制度において順位戦に参加できるというのはとても大きなことなのです。
　そんな順位戦は、名人戦棋譜速報（注：有料中継）で全局ご覧になれますので興味のある方は是非。
　今期の順位戦によって決定したクラス・順位を元に、来期も順位戦が行なわれます。果たしてどの棋士が来年の３月にライオンになるのでしょうか。『３月のライオン』から将棋に興味を持たれた方はとりあえず将棋ブロガーの１年を追っかけてみるのも面白いと思います。

*1:直近35局の勝率が6割5分7厘（23勝12敗）となり、昇級規定の「良い所取りで、30局以上の勝率が6割5分以上」をクリア。