twitterで個人ニュースサイトをやってみての雑感

Twitterツイッター)は、個々のユーザーが「つぶやき」を投稿することで、ゆるいつながりが発生するコミュニケーション・サービス。2006年7月にObvious社(現Twitter社)がサービスを開始した。
Twitter - Wikipediaより

個人ニュースサイト(こじん-)は、個人が運営するWebページで、主にWeb上にソースのあるニュースを、そのURLにコメントを添えて読者に紹介するサイト。
個人ニュースサイト - Wikipediaより

 今年の6月からなんとなく始めてみたtwitter(私のアカウント:http://twitter.com/sancya_ai)ですが、恐れ多くも将棋ファン御用達の情報アンテナである勝手に将棋アンテナ*1さんに登録されたこともありまして、今ではすっかり将棋ニュースついったらー*2となってしまいました(笑)。
 とはいうものの、ついったーの持つリアルタイム性がニュースサイトをやるのに相性がいいなと思うこともあって、いざやってみるとこれが意外と楽しかったり考えさせられたりします。そんな諸々の雑感をつらつらと。

長所

緩いサービスゆえに緩いニュースサイトでいられる

 もともと緩いサービスですし、無理に頑張って呟くこともないでしょう。ネタがなければないでよし。コメントを付けるか付けないかも気分次第。140字以内にまとまらなければ仕方ないですしね。

情報を伝達してるという手応えが得られやすい

 アクセスカウンタはないものの、フォローによって見てる・見られているといった関係が保証されています。さらに、返信(Reply)やRetweet(RT)によって、自分が流した情報が広まってるという実感が得られやすいです。また、お気に入り(Favorites)に入れてもらえることもあります*3。そうでなくても、自分が流した情報をもとに呟いてる人を自分のタイムラインで見ることもできますから、やってて楽しいです。

公平性を保ちやすい

 ニュースというと一方的に情報を流す一方と受け取られてしまうかもしれませんが、ついったーは緩いコミュニケーションツールでもありますので、実際には情報収集ツールとして機能する場合も多々あります。多方面に双方向なのです。なので、こんな情報があるんだけど誰か詳しいこと教えてくださいな、と呟けば、親切な方が教えてくれます。そしてそれは私の場合であれば将棋クラスタ内の共有情報となります。また、変な情報を流してしまったとしても、それを補正する情報もまたクラスタ内の共有情報となります。そうした補正が望めることもあって、割と気楽に情報を流しています。情報の発信というより発端と捉えた方が妥当かもしれませんね。

短所

他の話題を呟きにくい

 一応書評ブロガーのつもりなので、ついったーでも本の話をメインにするつもりだったのですが……(苦笑)。まあ、割合は減りこそすれ本の話題とかもたまに呟きますよ。

基本的にはtwitter内にとどまる

 これは仕方がないですね。ただ、私の場合には、勝手に将棋アンテナに登録されているため、ついったーのアカウントを持っていない人にも読まれているという自覚があります。なので、一応は羅列型のニュースサイトとしても読めるようにしています。

修正不可・字数制限

 ついったーは呟きを削除することはできても修正はできません。なので、誤字脱字の多い私のような粗忽者は気をつけないといけません。また、字数制限による苦労もあります。例えば、ひとつのリンク記事を紹介するのにひと呟きで、というのがついったーのパターンです。が、ひとつの事件についてたくさんのリンク記事がある場合に、本当はひとつの呟きで全部紹介してしまいたいのですが、字数制限があるのでそうはいきません。仕方がないので、そうした場合には私基準で厳選した記事を2,3紹介することでお茶を濁しています。

マスメディアとtwitter

 毎日新聞@mainichijpedit)を始めとするマスメディアがついったーを利用しているのも同じような理由(流した情報の反応を見やすい、とか)からだと思います。また、毎日新聞は一日の最後に本日も@やRTありがとうございました。と呟くのが定型となっています。@(Reply)はともかくRTを推奨しているのは奇妙と思われる方もいらっしゃるかもしれません。なぜなら、現在ついったー上で気軽に行なわれているRTですが、ぶっちゃけてしまえばコピペなわけで無断転載として著作権法に引っかかるといわれてもおかしくないわけです*4。にもかかわらず、毎日新聞が自らの呟きのRTを推奨しているのには、ひとつには毎日新聞にとっての呟きには自社の記事を紹介する見出しとしての意義があるからだと思います*5。他にも、RTされることを前提とした呟きを、あるいはRTされても大丈夫な呟きをしているといった事情もあるでしょう。具体的には、。「あまり思わせぶりなことを書かない」「あまりつぶやきすぎない、新鮮さをある程度保つ」といったことを気をつけているみたいです。参考になります(笑)。

その他

将棋関連のアカウント

 将棋ファンでついったー始めてみようかなぁと思ってる方の参考までにこちらを。
【参考】将棋関連のTwitterアカウントまとめ - Tomute’s Notes
 また、観戦のお供に将棋BOT(現在、GPS将棋、ボナンザ、大槻将棋の3つ)をフォローされると人間とコンピュータの読みの違いなども考えさせられて面白いです。
【参考】Twitterに大槻将棋ボット登場、そして文殊ボットへ - 将棋の神様〜0と1の世界〜

twitterと将棋実況

 私も含めた将棋ファンは、NHK杯やタイトル戦などで実況めいた呟きをしていますが、盛り上がりとしては2ch将棋板の当該スレには及ばないのが現状です*6

twitter将棋

 過去にsingingrootさんの協力を得てついったー将棋をやってみたことがあります。▲7六歩△3四歩と棋譜記号を呟いて将棋を指したのですが(笑)、狙いとしては、単についったー上で将棋を指すだけでなく、指し手ごとに返信(Reply)による変化手順を誰かが呟いくことによって指し手の分岐が発生し、その結果、樹形図のようは壮大な変化図ができあがる可能性があるのではないかと、そういう意図があります。もっとも、実際にやってみた感想としては、棋譜記号を呟いて指すのは思った以上に難しいわ緊張するわ時間がかかるわ他の呟きがタイムラインに混ざると混乱するわで本当に大変でしたけどね(苦笑)。
 おっと。最後に大事な点を。それは、twitterは非常に不安定なサービスだということです。最近は安定してきたように思いますが、それでもいろいろと不具合があったりします。それらはすべて仕様だと思ってください。広い心で接してくださるようお願いします(笑)。

*1:かつて多くの将棋ファンの絶大な信頼を得ていた勝手に将棋トピックスというブログがありまして、残念ながら現在更新ほぼ停止状態なのですが、そちらの管理人さんが情報収集先として公開してくれたアンテナです。今でもときどき更新されてまして、多くの将棋ファンが利用しています。

*2:イメージとしては、かつてライトノベル系のニュースサイトとして一世を風靡したモノグラフの将棋版を目指しています。

*3:自分の呟きがお気に入りに入れてもらってるかどうかはふぁぼったーというまとめサイトで確認することができます。

*4:ちなみに、私の呟きについてはRTはご自由に。言いふらして欲しい情報を発信していますので(笑)。

*5:ちなみに、一般的に見出しには著作権はないものとされています。参考:新聞記事の見出し(Copy & Copyright Diary)

*6:話はそれますが、誰か2chの将棋板が実況可能になった経緯をまとめてくれないでしょうか?