”翻訳ミステリー大賞シンジケート”の紹介

 最近、気になるサイトの紹介とかは専らついったーの方で行なってる私ですが*1たまにはこちらの方でも気になるサイトの紹介をば(笑)。
 翻訳ミステリー大賞シンジケートというブログが開設されました。

 シャーロック・ホームズ、アルセーヌ・ルパン、エルキュール・ポアロミス・マープルエラリー・クイーンフィリップ・マーロウといった主人公が活躍する翻訳ミステリーは、日本でも古くから紹介され、長く親しまれてきました。その伝統は今も受け継がれ、さらに多くの魅力的な主人公が新たに紹介されています。スペンサー、ミロ・ミロドラゴヴィッチ、マット・スカダー、ハリー・ボッシュ、ジャック・フロスト、リンカーン・ライムといった名探偵、名刑事たちです。しかし、残念ながら、日本における彼らの知名度シャーロック・ホームズに遠く及びません。翻訳ミステリーの面白さは少しも変わっていないのに。いや、むしろ作品の質も量もより豊かになっているのに。
 そんな現状に一石を投じ、ひとりでも多くの方々に翻訳ミステリーを手に取ってもらう一助になればと思い、このたび『翻訳ミステリー大賞』を創設しました(発起人=小鷹信光深町眞理子白石朗、越前敏弥、田口)。年間ベストを選ぶこの手の賞はすでにいくつもありますが、現在活躍中の翻訳者にかぎっての投票で選ばれるところが本賞の特長です。つまり、翻訳者が自ら選ぶ翻訳大賞というわけです。
 本サイトはそうした翻訳ミステリー大賞を脇から支援する目的で、書評家、編集者、翻訳者の有志によって起ち上げられました。さまざまな角度から翻訳ミステリーの魅力について考え、みなさんが翻訳ミステリーをより広くより深く愉しまれるためのお役に立てれば、と思っています。翻訳ものにはこれまであまりなじみのなかった方から年季の入ったマニアまで、幅広い方々に愉しんでいただけるサイトにしていく所存ですので、どなたにもお気軽にアクセスしていただければ幸いです。なお、コンテンツは土日を除いて毎日更新される予定です。
 言わずもがなながら、執筆者はみな翻訳ミステリーをこよなく愛する人々です。
翻訳ミステリー大賞シンジケート幹事 田口俊
巻頭言 - 翻訳ミステリー大賞シンジケートより)

 確かに、昨今の翻訳ミステリーはお世辞にも活気があるとはいえませんし、私自身も正直そんなに読んでいるとはいえません。だからこそ、こうした試みに期待せずにはいられません。賞については翻訳者に限っての投票ということで、どのようなものになるかは実際に始まってみないことには何ともいえませんが、翻訳者ならではのウラ話とか評価とかが聞ければうれしいなぁとは思います。
 とりあえず巡回先に加えさせていただきましたので、皆様も積極的にチェックすればいいと思うよ。

*1:といいますか、勝手に将棋アンテナに捕捉されていることもあって完全に将棋ついったーと化してますが(笑)。